研究課題/領域番号 |
20K13244
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
武山 美麗 山形大学, 理学部, 技術専門職員 (80822668)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 加速器質量分析 / 放射性炭素 / 年代測定 / 炭素同位体比 / 窒素同位体比 / 同位体比質量分析 / 炭素14 |
研究開始時の研究の概要 |
考古学及び文化財科学の分野において、遺跡から出土するヒトの骨や歯は、先史時代の社会的・文化的側面と自然人類学的な関わりを明らかにしていく上で、極めて重要な試料である。例えば、骨や歯の中の炭素14(14C)からは年代を、炭素・窒素同位体比からは当時の人の食性を、DNA解析からは民族の系統や伝播などの情報を得ることができる。 本研究では、その出生及び死亡年代が判明している現代のヒトの骨と歯の試料に対して、加速器質量分析(AMS)と元素分析型同位体比質量分析(EA-IRMS)を行い、得られた放射性炭素年代と食性モデルの依存性を調べることで、より確度の高い年代測定法の研究を行う。
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研究実績の概要 |
出生及び死亡年代が判明している現代のヒトの骨と歯の試料に対して、加速器質量分析(AMS)と元素分析型同位体比質量分析(EA-IRMS)を行い、得られた放射性炭素年代と食性モデルの依存性を調べることで、より確度の高い年代測定法の研究を行うことを目的として研究を開始した。 ヒトの骨や歯を用いて年代測定や食性分析を行う場合、骨については化学的風化作用に強い骨コラーゲンが、歯については歯牙コラーゲン、象牙質、エナメル質が試料として主に用いられる。年代測定では、その試料中の炭素同位体が、食性分析では炭素同位体比と窒素同位体比が測定される。 今年度までに骨試料はコラーゲン抽出を行い、歯試料はエナメル質を単離したものと、歯冠部全体についてそれぞれ元素分析装置(EA)で燃焼し、90%のCO2ガスを専用ガラスラインで自動回収し、鉄を触媒とした水素還元反応によってグラファイトを精製した。残りの10%のガスを質量分析計(IRMS)に送り、炭素・窒素安定同位体比の測定を行った。グラファイトは測定用のカソードに詰め、山形大学の高感度加速器質量分析装置を用いて放射性炭素年代測定を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度までにヒトの骨と歯の試料の比較のために、骨試料はコラーゲン抽出を行い、歯試料はエナメル質を単離したものと、歯冠部全体について年代測定を行った。
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今後の研究の推進方策 |
来年度はこれまでに得られた結果を分析し、試料数が不足する場合は追加で年代測定を行う。得られた結果を国内外学会等で発表するとともに、学術論文として公表する予定である。
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