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沖積低地内陸域の堆積様式の解明と流域での土砂生産の定量的検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K13260
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分04010:地理学関連
研究機関奈良大学 (2022-2023)
法政大学 (2020-2021)

研究代表者

羽佐田 紘大  奈良大学, 文学部, 講師 (80804088)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード自然地理学 / 地形学 / 地理情報システム(GIS)
研究開始時の研究の概要

本研究は、矢作川低地を対象として、約7,000年前の高海水準期(縄文海進時)に沈水しなかった内陸域の堆積様式を数百年スケールで明らかにする。さらに、ボーリングデータに地理情報システム(GIS)による空間解析を適用することによって沖積低地への土砂供給を定量的にとらえ、後背地である流域での土砂生産量の時間的変化を評価する。本研究の結果は、完新世における流域での環境変化(気候変化や人間活動の活発化)の推定につながるとともに、沖積低地での炭素蓄積が炭素循環に与える影響を議論するための基礎資料にもなる。

研究実績の概要

約7,000年前の高海水準期(縄文海進時)に沈水しなかった矢作川低地内陸域における完新世の堆積様式を数百年スケールで明らかにするため、令和2年度に東海道新幹線以北の氾濫原(自然堤防)2地点における機械ボーリングによるオールコア堆積物を採取した。それらを分析・解析した結果、堆積物中に生痕が認められたことから、両地点とも一時的に沈水していた可能性が見出された。これを踏まえて、令和3、4年度に泥分含有率や電気伝導度の測定などを行い、それらの結果を含めて堆積様式を数百年スケールで解明することを試みる予定であった。しかし、新型コロナウイルスの影響で所属機関の設備の定期的な利用が困難となったことや、所属機関の変更に伴って研究環境の再整備が必要になったことによって、計画通りに研究を進めることができなかった。令和5年度は、令和2年度に採取したオールコア堆積物から得られた試料の放射性炭素年代測定を専門の研究機関に依頼し、堆積年代を明らかにした。その結果、7,500年前頃に沈水した後は干潟の環境が継続し、5,000~2,000年前頃には河川流路となり、1,500年前頃には自然堤防の環境下にあったと推察された。また、令和4年度に引き続き、別の研究で協力関係にある産総研研究員から提供いただいた既存ボーリングデータの解析を進めている。今後は、本研究で得られたデータおよび既存データを用いて、沖積層の3次元構造を復元することによって低地での堆積土砂量をとらえ、後背地である矢作川流域での土砂生産量の時間的変化を推定していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響や所属機関変更に伴う遅れを取り戻しきれなかった。ただし、資・試料を分析・解析する過程である程度の成果がみえてきており、まずは令和6年度秋の学会発表を目指している。

今後の研究の推進方策

今後は、オールコア堆積物の解析・分析結果を基に、矢作川低地内陸域における堆積様式を数百年スケールで明らかにする。さらに、本研究および既存のデータを用いた地理情報システム(GIS)による空間解析に基づいて、低地での堆積土砂量を見積もり、矢作川流域での土砂生産量の時間的変化を評価する。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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