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グローバル時代におけるアジア系移住者のトランスナショナルな教育行動と都市空間

研究課題

研究課題/領域番号 20K13265
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分04020:人文地理学関連
研究機関昭和女子大学 (2022-2023)
早稲田大学 (2020-2021)

研究代表者

申 知燕  昭和女子大学, 人間社会学部, 講師 (90866716)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード国際移住 / トランスナショナリズム / エスニシティ / アジア系移住者 / 教育行動 / アメリカ / ニューヨーク / ロサンゼルス / 移住 / 都市
研究開始時の研究の概要

本研究は,グローバル化により増加したトランスナショナルな移住がいかに都市空間を変容させたのかを明らかにする.具体的には,アメリカの都市部における韓国・日本出身の移住者を事例に,先進国および新興国出身のホワイトカラー労働者が移住先において行う移住行動や教育行動が,いかに移住者の居住地分布や集住地の性質,そしてエスニックな教育の場のあり方を変えていくのかについて分析し,国際人口移動と都市空間の関係を再定義することを試みる.

研究実績の概要

今年度は、アメリカ・ニューヨーク大都市圏およびロサンゼルス大都市圏、そして日本・東京都において現地調査を実施した。
アメリカにおいては、前年度同様、韓人移住者を対象として移住行動および教育行動に関する調査を行った。現地調査では、韓国学校および関連施設(韓国教育院、私設放課後学習塾)関係者、そして子育て経験のある個人に対してインタビュー調査を実施し、その結果、居住地と日頃の教育行動が密接な関連を持つことを把握できた。とくに、移住者父兄の社会経済的な状況が異なっていても、教育環境を重視した居住地選定を行うという面では共通しているが、具体的な教育戦略は属性ごとに異なり、それが移住者の居住地分布に大きく影響することが確認できた。2022年度および2023年度の調査結果の一部は、学術論文として2023年度3月に発表している。今後は、大都市圏間の分析を行い、アメリカの都市部における移住者の教育行動の違いを明らかにするとともに、日本人移住者に対しても同様の調査を行い、民族間比較も進める予定である。また、国際学会での研究成果報告も行う予定である。
また、日本国内における韓人移住者の教育行動に関しても、同様の調査を行っており、国際比較研究も順調に進んでいる。同調査は東京都における駐在員家庭を中心に実施しており、アメリカでの現地調査と同様の質問内容を用いてインタビュー調査を行うことで、移住先による行動傾向の違いを把握することを目標をしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2022年度以降、安定的に海外渡航ができるような状況になり、調査も順調に進めている。

今後の研究の推進方策

研究課題を1年延長し、2024年度までとしたため、さらに現地調査を行う予定である。また、2023年度までに行った現地調査の結果については、2024年8月に開催される国際学会(35th International Geographical Congress 2024)で学会発表を行い、成果を公開する。また、2024年度の現地調査が終わり次第、調査結果をまとめ、学会発表および学術論文投稿を進める予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] トランスナショナルな教育行動とモビリティの文化的再生産:アメリカ・ニュージャージー州バーゲン郡における韓人移住者の教育戦略に関する一考察2024

    • 著者名/発表者名
      申 知燕
    • 雑誌名

      学苑 昭和女子大学紀要

      巻: 975 ページ: 16-31

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] アメリカにおける東アジア出身者の質的な変化に関する一考察 - 韓人および日本人の移住動向を事例に2022

    • 著者名/発表者名
      申 知燕
    • 雑誌名

      学術研究 : 人文科学・社会科学編

      巻: 70 ページ: 211-227

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] グローバル化時代におけるトランスナショナルな移住と都市のエスニック空間 -研究動向と可能性を中心に-2021

    • 著者名/発表者名
      申 知燕
    • 雑誌名

      学術研究 : 人文科学・社会科学編

      巻: 69 ページ: 187-200

    • NAID

      40022527928

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] トランスナショナルな移住とモビリティの文化的再生産: アメリカ・ニュージャージー州の韓人移住者家庭における子弟教育を事例に2023

    • 著者名/発表者名
      申 知燕
    • 学会等名
      日本地理学会2023年春季学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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