研究課題/領域番号 |
20K13278
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
河野 正治 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (20802648)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 日常倫理 / 再帰性 / 身分階層制 / 首長制 / ミクロネシア / ポーンペイ島 / 内在的変化 |
研究開始時の研究の概要 |
オセアニア島嶼部に特有な身分階層制(首長制)に関する人類学的研究は、植民地化や市場経済の浸透といった外在的な変化との相互作用として階層性を捉える方向性と、儀礼や祭宴といった具体的な実践の場から階層制の構築プロセスを解明する方向性に大別される。本研究は、階層制の内在的な変化を捉えることで後者の研究を発展させる狙いから、ミクロネシア連邦ポーンペイ島でのフィールドワークを通じて、個々の住民が階層制のもとで自らの振る舞いを「より善い」実践へと洗練させるプロセス、すなわち、日常倫理(=住民による「より善い」実践の日常的な探求)の様相を明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
本研究では、ミクロネシア連邦ポーンペイ島を対象とし、在地に生きる人びとが自らの振る舞いを「より善い」実践へと洗練させるプロセス、すなわち、日常倫理(=住民による「より善い」実践の日常的な探求)の様相を検討した。コロナ禍を理由とする調査地の国境閉鎖により実地調査こそ叶わなかったが、文献資料及び過去の調査資料を分析することによって、この課題に対する一定程度の知見を獲得することができた。具体的な研究結果として、1)儀礼的な相互行為の場の秩序を保つために住民たちが複数的な価値の間で「判断」を行使すること、2)奇抜な食物展示など、代替的な儀礼実践の模索を通して、より善い価値を追求することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オセアニア島嶼部に特有な身分階層制(首長制)に関する人類学的研究は、植民地化や市場経済の浸透といった外在的な変化との相互作用として階層性を捉える方向性と、儀礼や祭宴といった具体的な実践の場から階層制の構築プロセスを解明する方向性に大別される。本研究は、階層制の内在的な変化を捉えることで後者の研究を発展させる狙いから、個々の住民が階層制のもとで自らの振る舞いを「より善い」実践へと洗練させるプロセス、すなわち、日常倫理(=住民による「より善い」実践の日常的な探求)の様相を検討することにより、身分階層制の内在的変化を明らかにし、当該領域の発展を図るものである。
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