研究課題/領域番号 |
20K13400
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石間 英雄 京都大学, 法学研究科, 准教授 (30866786)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 政治学 / 政党政治 / テキスト分析 / ネットワーク分析 / 二院制 / 政党組織 / 政治的対立 / 選挙制度 / マルチレベルの政治制度 / 連邦制 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は日本とオーストラリアの政党を主要な分析対象として、政党内のルールの集合である政党組織のあり方を上下院の関係、国政議員と地方議員の関係を踏まえ総合的に分析する。本研究は、議員間の「つながり」に着目し、ネットワーク分析などの新しく発展しつつある手法を用いて政党組織のあり方を総合的に分析するものである。特に、下院議員・上院議員・地方議員といった様々なアクター間の協力・交渉の帰結として政党組織の形成を捉えるという点に特色が存在する。制度の組み合わせに着目する本研究によって今後の制度改革などに対する含意が得られるものと考えられる。
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研究成果の概要 |
政党は現代の民主主義において欠くことのできないアクターである。この研究は、政党の組織について議員間の対立と協力という視点から、上院議員と下院議員、国政の議員と地方議員の関係に着目して明らかにするものである。対立の存在を明らかにするために量的テキスト分析、協力の存在を明らかにするためにネットワーク分析を用いる。量的テキスト分析の結果からは、上下院議員の間の対立や地方議員の独自性が明らかとなった。またネットワーク分析の結果からは政策ネットワークにおけるハブとなる議員の存在が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、政治制度のあり方に注目し、制度間を架橋するような政党組織のあり方を明らかにしようとした。テキスト分析やネットワーク分析の手法を用いることで、複数のレベルに存在する政治家間の相互作用や対立のあり方を可視化したことに本研究の意義がある。上下院議員の対立関係や中央と地方の対立のあり方を明らかにし、その相互作用を検討することで、選挙制度に限られない政党形成のあり方について理論的な示唆が得られた。このような分析は今後の政治制度や政党のあり方を考える上で意義があると考えられる。
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