研究課題/領域番号 |
20K13403
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
|
研究機関 | 東京都立大学 (2022) 九州大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
島田 英明 東京都立大学, 法学政治学研究科, 准教授 (10802704)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 政治学 / 日本思想史 / 国学 / 本居宣長 / 日本政治思想史 / 政治思想史 / 歌学 / 神道 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「国学政治思想史の再構築―本居宣長以前/以後―」と題して、本居宣長とその前後の国学者たちを主要な分析対象として、国学政治思想史のブラッシュアップを試みるものである。近年、主要な研究対象が明治以降に移ったことも相俟って、近世思想史研究では西洋思想を接受する上でも重要な役割を果たした漢文脈(儒学)に関心が集中してきた。その結果、多くの新資料の発掘や隣接諸学の進展を傍目に、国学政治思想の研究は沈滞しているといってよい。この研究では、本居宣長を中心に、賀茂真淵や平田篤胤、本居大平や伴林光平らの分析を通して、近世国史像の再構築を進め、今後個別的研究を行なう上での基盤を固めることを目指している。
|
研究成果の概要 |
本研究は「国学政治思想史の再構築―本居宣長以前/以後―」と題して、本居宣長とその前後の国学者たちの思想と実践の諸特質を究明するものである。近年、主要な研究対象が明治以降に移ったことも相俟って、近世思想史研究では西洋思想を接受する上でも重要な役割を果たした漢文脈に関心が集中してきた。その結果、多くの新資料の発掘や隣接諸学の進展を傍目に、国学政治思想の研究は沈滞してきたといってよい。この研究では、本居宣長を中心に、その先蹤および後継の必ずしも宣長学に還元され得ない個性もふまえながら、特に隣接分野における最新の研究成果を政治学に還元することに意を留めて、通史像の再構築を試みた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国学は近世日本に花開いた最も純粋なナショナリズムの文化運動として、時に嫌忌されまた賛美されてきた。特にその政治思想は、「排外主義的」「独善的」「盲目的」といった否定的言辞で形容されるのが常であり、かれらの文藝や古典研究における達成が特筆されるかたわら省察に値しないものとして冷眼視されることも多かった。本研究は、隣接諸科学の成果や史料状況の改善をふまえながら、近世国学者たちの政治思想を再検討するものであり、また一人の対象に焦点を絞らず、通史像の再構築を試みた点で独自の意義を有するといえる。
|