研究課題/領域番号 |
20K13406
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
網谷 壮介 獨協大学, 法学部, 准教授 (30838272)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 統治 / ポリツァイ学 / ユスティ / 家政学 / リベラリズム / 自然法 / ポリツァイ / 歴史叙述 / カント / モンテスキュー / アプト / 自由主義的統治 / モール / 国家学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、18世紀にドイツ語圏で確立された統治の学である、ポリツァイ学を思想史的に調査する。絶対主義国家内部で誕生したポリツァイ学が、19世紀前半の初期自由主義と立憲君主制国家の成立を経て、いかに変容を遂げたのかが解明される。具体的には、18世紀後半に盛期を迎えるポリツァイ学が、フランス革命以後の政治変動期にどのような批判を受けたのかを明らかにし、三月前期に法治国家原理とポリツァイ学を両立させようとしたモールとロテックの思想に着目する。従来しばしば「個人の自由への非介入」として捉えられてきた自由主義的統治原理を、「個人の自由を可能にする介入」の原理として捉え直すことが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究はドイツ語圏における統治の学であるポリツァイ学を対象とするものである。特に、18世紀にオーストリアやプロイセンなどで活動した思想家ヨハン・ハインリヒ・ゴットロープ・フォン・ユスティの統治思想や歴史叙述について研究を深めることができた。特にユスティがモンテスキューを受容しながらも独自の論理によって絶対君主制を肯定したこと、同時代の七年戦争やドイツの経済状況に対して歴史叙述を通じた介入を行っていたことを明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
絶対主義国家内部で誕生した統治の学であるポリツァイ学は、19世紀前半のドイツ語圏において自由主義・法治国家思想が勃興するととともに衰退したと考えられてきた。しかし、ポリツァイ学と自由主義ないし法治国家原理を調和させる試みも存在した。ユスティの統治思想を明らかにした本研究は、19世紀にいたるポリツァイ学の持続と変容の過程を検討する土台となりうる。特にユスティの著作には、政府による介入か非介入かという二項対立を超えて、自由を可能にする介入というモーメントの片鱗が見いだせることがわかった。
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