研究課題/領域番号 |
20K13409
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06010:政治学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
劉 凌 早稲田大学, 高等研究所, 講師(任期付) (80844521)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 政治情報接触・処理 / 国際比較 / メディア信頼 / 実験 / 政治コミュニケーション / 政治情報接触 / 政治情報処理 / 政治情報選択 / メディアの信頼度 / 政治態度の維持 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究ではメディアの政治的効果が限定的であると言われてきたが、なぜ人々の政治意識はメディアに影響されないのか。既存の理論は、主にメディアへの不信感が強いアメリカの文脈で発展したものであり、メディアの信頼度が高い国々にそのまま適用することには問題がある。本研究は、メディアの信頼度が世界で高いレベルにある日本、ならびに中間レベルにあるドイツを、アメリカと比較することを通し、高メディア信頼国で有権者はいかに政治意識を持続しているかを解明する。有権者の政治情報への一連の受容過程を精緻に分析しつつ、メディアの信頼度を軸とした体系的な国際比較を行うことで、本研究は新しい知見を貢献することを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、高メディア信頼国における有権者がどのように政治意識を持続しているかのメカニズムを解明することを目指している。これまでの研究は、主にメディアへの不信感が強いアメリカの文脈で発展しており、メディアの信頼度が高い国々にそのまま適用することには問題がある。さらに、測定しやすい政治情報への接触過程に研究が集中しており、接触の次の段階である情報処理過程はほとんど研究されていない。こうした背景を踏まえ、本研究は、実験手法と国際比較アプローチを用いて、有権者の政治情報への接触および情報処理を総合的に分析する。 2023年度の研究成果として、以前に実施した日米港の比較調査の結果を国際コミュニケーション学会年次大会で発表した。この調査結果をまとめた論文も現在、コミュニケーション研究分野の有力な国際ジャーナルで第二ラウンドの査読と再投稿を受けている。さらに、この日米港の実験調査を含め、これまで行った一連の国際比較研究から得られた知見を基に、メディアシステム、メディア信頼、人の認知と接触行動に着目した理論枠組みの構築にも挑戦した。その説明を、上記の論文の改稿や『Encyclopedia of Political Communication (政治コミュニケーション百科事典)』の一章にまとめた。この理論構築は、今後のさらなる大規模な国際比較調査において重要な基盤となるだろう。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまで実施した比較調査から得られた結果と知見を国際学会で発表し、海外学術誌での公開に努め、研究成果を広く公開することに取り組んでいる。さらに、理論構築にも取り組み、今後のさらなる国際比較調査に重要な基盤を築いたと言える。
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今後の研究の推進方策 |
より大規模な国際比較調査を行い、これまでの小規模な比較調査から得られた知見を基に構築した理論枠組みを検証する。
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