研究課題/領域番号 |
20K13444
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
中屋 昌子 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (30838850)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 越境 / ウイグル / トルコ / イスラム / 国家 / 宗教 / 中国 / トランスナショナル / 国際移動 / ジェンダー / イスラーム / 共生社会 / ディアスポラ / 多文化共生 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、トルコに信仰の自由を求めて移住したウイグル女性に焦点を当て、中国新疆ウイグル自治区での信仰生活の実態、移住先トルコでのイスラム的共生社会の創出過程を明らかにするものである。ウイグル女性を事例にして、ムスリム女性のイスラム的共生圏の特徴を学際的視点から解明することにより、ムスリム女性への偏見を是正し、グローバル社会において喫緊の課題となっている非ムスリムとムスリムとの共生社会構築への貢献を目指す。
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研究実績の概要 |
トルコイスタンブルに渡航し、ウイグルNGOの協力を得てウイグル女性コミュニティ(セファキョイ地区、ゼイティンブルヌ地区)の現地調査を行った。ウイグル女性がトルコに亡命した背景には、中国(新彊ウイグル自治区、以下新疆)で宗教統制が2009年ウルムチ事件以降より強化されたこと、それにより女性のイスラム的な服装の管理、女性の宗教的教育の管理が強まったこと、伴侶が宗教的理由で刑務所で服役している、もしくは伴侶が刑務所で死亡し寡婦となったことなどの理由が存在することが判明した。 トルコに亡命したウイグル女性かなりの数が存在しているが、なかには新疆からトルコまで女性の意思で単身で亡命して来た者も数多く存在し、20代、30代の女性といった若年層が多いことが明らかとなった。 セファキョイ地区においては、生活に困難なウイグル女性のためにウイグル女性が女性専用のバザールの開設、バザールの店舗を安価で借りうけ子供服店・下着店・洋装店・食料店・ウイグル伝統医学の薬局を開く、女性のNGOの開設、女性のための縫製学校や作業場(アトリエ)の開設、宗教クラスや女性のための神学校を設けていることが明らかになった。また、こうした女性同士の情報交換には、主にSNSが使用されていることが分かった。このように、女性のイスラム的な共存的空間を創出することで、ウイグル女性の活動の場が広がり、共存的空間が拡大していることも明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
中国に渡航し文献資料調査、トルコでは文献資料調査、および現地調査を行った。研究会での発表や書籍の出版を行った。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究においては、これまでに入手した文献調査を継続すると同時に、現地調査で得た資料や聞き取り調査を整理する。
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