研究課題/領域番号 |
20K13490
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
柳 学洙 北九州市立大学, 外国語学部, 准教授 (80717926)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 産業構造のミクロ実証分析 / 経済体制論 / 経済政策論 / 北朝鮮のミクロ経済構造 / 経済政策 / マイクロデータ / 工業配置 / 物流・輸送 / 人口・居住 / 北朝鮮経済 / ミクロ実証分析 / 産業分類 / 経済集積 / 市場化 / 経済大勢論 / 朝鮮半島 / 空間経済学 / 北東アジア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究計画では、申請者が独自に作成した北朝鮮企業のマイクロデータセットを活用して、北朝鮮の産業構造、物流ネットワーク、経済的集積と都市の形成過程を分析し、同国の社会主義計画経済システムの全容を明らかにする。また、その分析に基づいて分断国家である北朝鮮と韓国の経済制度を比較することで、南北朝鮮の経済統合の可能性と、その朝鮮半島を組み込んだ北東アジア経済圏の将来を構想する。
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研究成果の概要 |
本研究プロジェクトでは、北朝鮮経済の実態をミクロデータに基づいて分析するために、国際標準産業分類に基づく北朝鮮企業の製品データや産業活動のコード化、『朝鮮地理全書』に掲載されたインフラ情報の抽出およびデータ化、金正日政権から金正恩政権への経済政策の変遷の分析などを行った。また、新型コロナウイルスのパンデミックに対する北朝鮮と韓国の対応と影響の比較分析、人口センサスデータを用いた北朝鮮の各行政区域の実相分析など、多岐にわたる研究活動を通じて、北朝鮮経済の実証分析に向けた基盤を着実に築いた。さらに、北朝鮮の対外経済政策の歴史的変遷についても検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、希少な1次資料の分析と独自のデータセット構築により、北朝鮮経済の実態解明を試みた、先駆的かつ野心的な研究である。産業構造、物流ネットワーク、経済集積と都市形成過程の分析を通じて、計画経済下の北朝鮮の経済システムを多面的に解明し、韓国との経済体制の比較も行った。北朝鮮研究におけるデータ不足の克服と、新たな実証研究の地平を切り開くという点でも、本研究の意義は大きい。本研究プロジェクトを通じて得た知見は、将来の南北経済統合や北東アジア経済圏の形成を展望する上で、重要な学術的・社会的意義を持つと考える。
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