研究課題/領域番号 |
20K13493
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 東洋大学 (2021-2022) 青山学院大学 (2020) |
研究代表者 |
楊 起中 東洋大学, 経済学部, 講師 (20837364)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 非関税障壁 / グローバル・バリューチェーン / 非関税措置 / グローバル・バリューチェー / GVC positioning / 企業生存 / GVC centrality / グローバル・バリュー・チェーン / 貿易 / 生産性 |
研究開始時の研究の概要 |
非関税措置(NTM)とは数量制限や課徴金、或いは輸入時に手続きや検査を課すことで貿易を規制するものである。他方、グローバル・バリューチェーン(GVC)とは複数国にまたがって配置された生産工程の間で、財・サービスが完成されるまでに生み出される付加価値の連鎖である。貿易による便益がGVC上の各国の企業に均等に分配されないのと同様に、NTMが貿易に与える影響は貿易企業のGVCにおける位置づけによって変化するのである。本研究は生産工程の細分化が進む背景において、NTMがGVC上の企業の貿易パターンや生産性に異質な影響を与えるメカニズムについて解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では非関税措置(以下“NTM”)とグローバル・バリューチェーン(以下“GVC”)の二つのキーワードに注目した。NTMとは関税以外の貿易活動に影響を与える制度や措置であり、GVCとは国際的に分散された商品の一連の生産工程を意味する。NTMが貿易に与える影響は貿易企業のGVCにおける位置づけによって変化するため、本研究では生産工程の細分化が進む背景においてNTMがGVC上の企業の貿易パターンや生産性に与える影響とそのメカニズムを解明した。また、GVCにおける位置付けが企業の経営生存に与える影響についても分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は生産工程の細分化が進む背景において、NTMがGVC上の企業の貿易パターンや生産性に異質な影響性に与えるメカニズムを解明するものである。これまでの既存研究で見落とされているGVCの要素をNTMの分析に含め、データセットの刷新と途上国データについても考察をすることで先行研究に貢献することが本研究の位置づけである。これにより、俯瞰的視点からNTMが貿易に与える影響を相対的かつ正確に捉えられるため、今後のNTMの政策決定に寄与できる。
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