研究課題/領域番号 |
20K13551
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 飯田市歴史研究所 |
研究代表者 |
太田 仙一 飯田市歴史研究所, 研究部, 調査研究員 (60826147)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 蚕糸業 / 戦後史 / 経営史 / 戦後地域社会 / 戦後青年運動 / 戦後労働運動 / 農村社会 / 蚕業技術 / 経済史 / 組合製糸 / 戦後日本地域社会 / 労働運動 / 青年運動 / 企業活動 / 地域史 / 地域社会 / 蚕糸業史 / 現代史 / 日本史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、1930年代から1990年代まで日本最大の組合製糸して、日本屈指の養蚕地帯である飯田・下伊那で活動した天龍社について、膨大に残される文書資料の整理及び検討と、関係者への聞き取りを中心として、戦後日本の組合製糸の盛衰の実態を、地域社会とのかかわりの中で解明することを目標とする。
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研究成果の概要 |
本課題では、長野県下伊那地域で戦後に日本屈指の組合製糸として活動していた天龍社の経営内部資料(天龍社資料)の再整理・目録作成作業を実施し、関連資料の調査・収集・撮影も行った。 天龍社資料は、史料117箱(およそ3500点)、図書12箱(949点)に及ぶ膨大な史料群であり、これらの史料についてすべて目録を再整備し広く一般にも公開可能な状態にするとともに、社内報をはじめとする運営を理解する際の基本史料の撮影を完了させた。 あわせて飯田市内の図書館や支所文書で関係史料を調査・発見するとともに、これらの史料群を利用した論文などを発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近現代日本経済を支えた蚕糸業の中でも、日本屈指の組合製糸である天龍社に着目しその経営史料を整理し広く利用できる状況にした。天龍社資料の大きな特徴は、戦後期の経営内部史料が多数含まれている点である。戦後日本蚕糸業は、産業構造の変化などにより衰退していく産業とされ、本格的な分析がされてこなかった。天龍社資料からは、経済状況や国家政策に拘束されつつ、蚕糸業を存続させようとする地域社会の姿を確認できる。また、地域史料などを合わせて調査することで、同時期の天龍社がそこで働く若年層の労働者たちの文化なども含む広範な活動の場になっていたことも明らかとなる。
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