研究課題/領域番号 |
20K13559
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 釧路公立大学 |
研究代表者 |
曽我 寛人 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (70803211)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 文化的知性 / 国際化 / 国際ビジネス / ネットワーク / 起業志向 / 組織能力 / 知識 / システマティックレビュー / 海外進出 / 中小企業 / 多国籍度 / メタ認知CQ / 認知CQ / 動機CQ / 行動CQ / 消費者行動 / 原産国 / カントリーイメージ / 国際経営 / 国際マーケティング / 業績 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、異文化を理解するための個人の能力である文化的知性の視点から、中小企業の効率的な国際化の方法を探究することを目的とする。企業は、海外の他社との取引等を通じてネットワークを構築し、それにより国際化が進展する。このネットワークの構築に対して、文化的知性という個人的特性が影響を及ぼすと考える。それは、文化的知性が異文化コミュニケーションを円滑化する効果を持ち、これによりネットワーク構築も促されると考えられるからである。本研究では、上記の詳細なメカニズムを実証分析により解明する。
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研究実績の概要 |
1つ目に、本研究課題の鍵概念である文化的知性についてのシステマティックレビューを行った。前年度に行った共引用分析では最新の研究動向を把握することが難しかったことから、書誌結合分析を実施した。具体的には、Web of Seienceで入手した書誌情報(引用文献リストの情報)を用いて実施した。その結果、最新の研究においては、定量的な手法によりイノベーションやコミュニケーションといった幅広いテーマで、文化的知性との関係を捉えようとするものが多いことがわかった。これらを統合して検討したところ、文化的知性を先行要因としてみる研究と成果要因として捉える研究に分けることができた。さらに、いくつかのテーマで文化的知性の研究が十分に行われていないことを特定することができた。また、文献レビューを行ったことにより、文化的知性の研究において立脚することの多い理論や概念を把握することができた。 2つ目に、文化的知性に関するアンケート調査を実施し、企業における意思決定者の文化的知性の水準や他の要因に関するデータを入手することができた。このデータを用いて、文化的知性と企業の国際化の関係に関する分析を実施した。その結果、直接的な影響については確認することができなかったが、いくつかの要素を媒介して有意な影響を及ぼすことを確認することができた。ここから、文化的知性について検討する際には、媒介要因や調整要因を検討することの重要性が示唆されたのである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査結果の集計やデータ処理に時間を要したことから、遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
調査結果を、口頭発表あるいは論文として公表する。
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