研究課題/領域番号 |
20K13560
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
芦澤 美智子 横浜市立大学, 国際商学部, 准教授 (30715404)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 起業エコシステム / ベンチャーキャピタル / アクセラレーター / ピッチコンテスト / 新制度理論 / スタートアップ・エコシステム / ベンチャーキャピタリスト / 制度ロジック / 組織フィールド / シリコンバレー / スタートアップエコシステム / 制度的企業家 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、2013年頃から東京で形成された起業エコシステム(東京EE)において、ベンチャーキャピタリストが多様なアクターと関係を築きながら知識や規範をスピルオーバーさせていった様子に着目した事例研究である。この事例研究を通じて、制度環境が強い組織フィールド(東京)において、制度的企業家(ベンチャーキャピタリスト)が、既存の制度ロジックを調整し変革していく過程をモデル化しようとするものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、制度的環境の強い地域で組織フィールドがどのように形成されるかの解明を試みた。主な研究対象は、2013年頃から形成が見られる東京起業エコシステム (東京EE)である。 研究1年目には、東京EEのSaaSセクターのベンチャーキャピタリストA氏からFacebookデータの提供を受けて分析を行った。研究2年目には、起業エコシステムの主要アクターであるアクセラレーター、ピッチコンテストに焦点をあて、それぞれの東京EEへの影響について検証しようと試みた。研究3年目のうち8か月間は、スタンフォード大学に客員研究員として滞在する機会を得て、スタンフォード大学中心の起業エコシステムについて調査研究した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は2013年頃から急速に発展した「東京起業エコシステム」の形成期に、主要アクターであるベンチャーキャピタリストがどのように出現し、影響を及ぼすポジションを獲得するに至るのかについての解明したものである。また、重要なアクターであるアクセラレーターとピッチコンテストの効果について検証したものである。 この研究は、制度的環境の強い国でどのように起業エコシステムが形成されるかに対する理論的理解を深めるとともに、現在日本各地で進んでいる起業エコシステム形成に実践的示唆を与える研究になりうると考えられる。
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