研究課題/領域番号 |
20K13564
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 公益財団法人環日本海経済研究所(調査研究部) |
研究代表者 |
李 春霞 公益財団法人環日本海経済研究所(調査研究部), 調査研究部, 研究主任 (50823978)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | イノベーション / オープンイノベーション / 特許 / PCT国際特許出願 / 共同出願 / 国際特許 / オープン・イノベーション / 特許共同出願 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、日本や中国企業によるWIPOへのPCT国際特許出願は急増している。本研究は、組織外の知識や技術を積極的に取り組む「オープン・イノベーション」の各企業における実態について、2か国以上の出願人によるPCT国際特許共同出願数を「代理指標」として捉える新たな試みにより、数値的計測が困難な企業のオープン・イノベーションの実施に影響を与える要因を解明するとともに、オープン・イノベーションの実施が特許の質に影響を与えるか否かを分析する。
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研究成果の概要 |
本研究は、日本や中国からのPCT国際特許出願数が増加し、複数企業や国境を越えた共同出願が多い現状をふまえ、日本および中国企業のPCT国際特許出願数をイノベーションの指標とし、さらに外国出願人との共同出願を国境を越えたオープンイノベーションの指標とし、イノベーションに影響を与える要因を検証した。日本企業は、研究開発支出と海外進出国数がPCT国際特許出願数および他国とのPCT共同出願に正の影響を与えており、他国とPCT国際特許共同出願をしている企業の生産性が高いという結論が得られた。一方、中国企業は、海外子会社数のPCT国際特許共同出願数への寄与がみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
持続的な経済成長のために、イノベーションは重要な要素である。近年、従来の自前主義によるイノベーションが限界を迎え、組織外の知識や技術を積極的に取り込むオープンイノベーションに関心がシフトしている。本研究は、他の出願人とのPCT国際特許共同出願をオープンイノベーションの代理指標とし、オープンイノベーションに影響を与える要因、およびオープンイノベーションの実施と企業の生産性の関係を検証した。日本企業について、他国とのPCT国際特許共同出願をしている企業の生産性が高いという結果が得られ、、オープンイノベーションの明確な効果を示せたという点で学術的かつ社会的意義がある。
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