研究課題/領域番号 |
20K13580
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 京都橘大学 (2021-2022) 九州国際大学 (2020) |
研究代表者 |
仙波 亮一 京都橘大学, 経営学部, 准教授 (70823938)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | アンガー / アンガーマネジメント / 組織機能阻害行動 / 対人関係からの撤退 / アンガーマネジメントプログラム / 非建設的行動 / 怒り / 攻撃行動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、労働者個人のマネジメント能力に着目し、労働者が自分自身の怒りをマネジメ ントすることにより非建設的行動を低減することが可能かを調査する。具体的には、(調査1)アンガーマネジメントプログラムを受講することは非建設的行動の低減に有効であるかを検討し、(調査2)実践場面でアンガーマネジメントプログラムの受講が非建設的行動にどのような効果があったかをインタビュー調査により検討する。最終的に組織における労働者の非建設的行動を低減させるための施策について、有益な示唆を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究において、アンガーマネジメントプログラム(以下AM)が組織における労働者の非建設的行動にどのような効果があるのかを検討した。アンケート調査の結果、AMの受講によって、女性と46歳未満の労働者において、組織機能阻害行動の「他者への批判」が有意に低下したことが示された。 その後のインタビュー調査では、AMは受講者の認知に影響を及ぼし、社会的行動を選択する傾向にあることが示唆された。選択行動の中には、非建設的行動も含まれており、行動変容が組織にとって必ずしも良い影響を与えるとは限らないが、AMのトレーニングを積むことによって、これら非建設的行動が社会的行動に変容される可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、産業心理学領域における職場のハラスメント研究について、その低減策を示したことである。また、社会的意義は、これまで医療や矯正施設等の教育で主に実施されてきたアンガーマネジメントの活用領域を拡大し、経営組織における教育・指導に応用できる可能性を示したことである。さらに、組織に於ける女性や若年層のコミュニケーションの改善およびハラスメントの低減にも活用できる可能性を示したことも、意義があると考える。
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