研究課題/領域番号 |
20K13585
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
後藤 将史 神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (20868278)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 専門職 / 人工知能 / デジタル化 / クロステック産業 / プロフェッション / プロフェッショナル / 職業アイデンティティ / センスメイキング / 創業者属性 / 専門職組織 / 革新的技術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、人工知能をはじめとする革新的技術が、公認会計士や弁護士など専門職のあり方とその組織をどう変えるかを明らかにする。
特に、基準や制度がどのように変わるか、どのような新しい職業アイデンティティが生まれるか、ビジネスモデルがどう変化するか等を、事例から検討する。それらを通じて、革新的技術が人間の専門性のあり方をどう変化させ、人工知能時代の専門性とはどのようなものになるかを探索する。
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研究成果の概要 |
本研究は、人工知能(AI)をはじめとする様々な革新的技術が、専門職のあり方をどう変えていくのかについて、実証研究からいくつかの理論を生み出した。 具体的には、①センスメイキング(専門職の未来観)、②アイデンティティ、③イノベーション、④専門職という制度自体の変化、⑤専門職志向の起業家の台頭、の5つの視点で示唆を出した。総括すると、AIは専門職の世界観に大きな影響を与え、大手の専門職組織での組織的なデジタルイノベーションの取り組み、職能団体を核とした専門職単位での生存戦略、専門職による関連領域のデジタル起業、などの重要な変化が現実化していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、黎明期で世界的にもほとんど実証研究が発信されていない分野で、最新の現実に基づいて新しい知識を開拓している。これら研究成果は、海外論文誌で台頭し大きな注目を集める関連研究の先駆的論文として発信され、欧州を中心とした学術的対話をリードする一定の役割を果たした。 さらに、今後技術革新がさらに続く中で、本研究はAIなどに職業や専門職がどのように影響を受け、またどのように対処することが可能なのか、特定の職域を超えた示唆を提供する点で、社会的意義がある。
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