研究課題/領域番号 |
20K13588
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
王 亦軒 大阪公立大学, 大学院経営学研究科, 准教授 (80806729)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | デジタル・プラットフォーム / ダイナミック・ケイパビリティ / イノベーション / デジタル・トランスフォーメーション / ダイナミックケイパビリティ / レビュー論文 / デジタル・プラットフォー・リーダー / イノベーション・プロセス / 中国IT企業 / ケース・スタディ / エコスシステム / エコシステム / 事例研究 |
研究開始時の研究の概要 |
持続的競争優位性を獲得するには、企業が長年培ってきた特殊な能力が必要だということは先行研究で明らかである。しかし、例えばアリババなどのプラットフォーマーは、従来のメーカーが必要とする能力とは全く異なる。買い手や売り手に限らず製造会社、 運送業者など多種多様なプレイヤーが集まるエコシステム全体を構築・再構築する能力が問われる。このような能力の解明及びイノベーションとの関係を事例研究で明らかにする。
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研究実績の概要 |
企業はイノベーションプロセスをマネジメントすることでダイナミック・ケイパビリティを強化することができますが、具体的なプロセスやその促進方法については十分に研究されていません。この研究では、中国最大の電子商取引プラットフォームであるタオバオを事例として、ダイナミック・ケイパビリティとイノベーションプロセスの関係を探りました。タオバオは、多くのアクターと多数の関連プラットフォームが相互作用する、広大で複雑なデジタルプラットフォームです。この研究では2019年4月から2021年8月までのアリババの管理職10名へのインタビューと二次データに基づき、プラットフォーム企業に特有の6つのイノベーションプロセスを見つけました。さらに、それぞれのプロセスが特定の動的能力と関連していることが判明し、プラットフォームリーダーはこれらのイノベーションプロセスを管理することで、ダイナミック・ケイパビリティを向上させることができます。この発見は、ダイナミック・ケイパビリティとイノベーションの理論を結びつけることで、戦略論と情報システム論の分野に重要な示唆を与えます。特に、イノベーションプロセスのマネジメントがスキャニング能力及び、センシング能力、イノベーション能力、統合能力などといったダイナミック・ケイパビリティをどのように強化するかを説明しています。
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