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行動的経験の性質・条件の検証とデザイン・マーケティングのプロセスに関する仮説提示

研究課題

研究課題/領域番号 20K13625
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分07090:商学関連
研究機関金沢星稜大学

研究代表者

牧野 耀  金沢星稜大学, 経済学部, 講師 (60846723)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード顧客経験 / 行動的経験 / イベント広告 / ロイヤルティ / ブランド経験 / 新サービス / 技術受容モデル / 共分散構造分析
研究開始時の研究の概要

顧客経験はビジネスの争点となっており,マーケティング研究における重大な課題である。しかしながら,顧客が得る経験の内部的・精神的な側面へ注目の偏りがあり,行動的・身体的な側面にも着目し研究を蓄積する必要がある。顧客経験の中でも行動的・身体的な側面に焦点を当てた経験は行動的経験と呼ばれるものである。そこで本研究では, 消費者を対象とした質問票調査と定量分析を行い,行動的経験のもつ性質や効果が高くなる条件等を検証する。また、文献レビューと企業のデザインやマーケティングの担当者に対するインタビュー調査を実施により,行動的経験のプロセスの理論化を行い,経験の行動的・身体的な側面に関する知見の蓄積を行う。

研究実績の概要

本研究の目的は行動的経験の概念に基づいた調査や検証を実施することで,より広範な知見の蓄積を行い, 体系化を目指すことである。具体的には,①行動的経験の性質や条件に関する検証の蓄積と②行動的経験のプロセスの理論化を行い,経験の行動的・身体的な側面に関する知見の蓄積を促進することである。出張制限もあり,特に行動的経験の検証に重点を置いている。2023年度は,昨年度に執筆したワーキングペーパーについて,査読を経て質的に向上した上で,公刊することができた。イベント広告にて,行動的経験を訴求する方法として今回オンラインでの刺激提示行ったが,今後の課題として,実際のフィールド実験で検証することが挙げられた。また行動的経験の経験としての独自性について理解を深める目的も併せて,温泉における顧客経験とロイヤルティや顧客満足に与える影響も検証することができた。財の性質によって,ライフスタイルの知覚ではなく,おもてなしのような感動するインタラクションの方が重要になることがわかり,知見を蓄積する上で重要な成果であった。また本課題において調査を行った研究について,まだ成果を公表できていないものがある。これらはジャーナルの先行研究の議論に合わせたレビューの修正と研究の位置づけを行うことで,研究貢献の明確化を行う必要がある。来年度は引き続き,これら課題について対応した上で,学会発表や論文投稿にて,研究知見を積極的に共有していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度同様,行動的経験の性質や条件に関する検証の蓄積に重点を置いたことにより,ブランド経験との違いも含め,有用な知見を得られている。来年度も引き続き,成果をまとめ共有する作業を実施することでよい成果に繋げられる見込みである。

今後の研究の推進方策

現状の論文をジャーナルに載せるためには,ジャーナルの文脈に合わせた文献レビューと研究の位置づけが必要である。この作業を行い,論文をより貢献が明確なものに仕上げる。また今後のテーマとなる課題についても検討を行い,研究の体系的な発展に繋げる。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 男性化粧品の試供イベントへの参加意図を高める広告訴求 ─行動的経験と時間的距離に着目して─2024

    • 著者名/発表者名
      牧野 耀, 瀨良 兼司
    • 雑誌名

      デザイン科学研究

      巻: vol.3 ページ: 25-44

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 温泉の非日常かつ静的なブランド経験 顧客満足とロイヤルティにブランド経験が及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      牧野耀
    • 雑誌名

      金沢星稜大学論集

      巻: 別冊 ページ: 94-99

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 新興ブランドのイベント広告における行動的経験の訴求が消費者の評価に及ぼす影響 ― 時間的距離に着目して ―2023

    • 著者名/発表者名
      牧野 耀, 瀨良 兼司
    • 雑誌名

      日本マーケティング学会ワーキングペーパー

      巻: Vol.9 No.7 ページ: 1-19

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 顧客経験に関する研究動向の整理2021

    • 著者名/発表者名
      牧野耀
    • 雑誌名

      立命館経営学

      巻: 59 号: 6 ページ: 125-149

    • DOI

      10.34382/00014431

    • NAID

      120007019760

    • ISSN
      0485-2206
    • URL

      https://ritsumei.repo.nii.ac.jp/records/14449

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 行動的経験を訴求するイベント広告が消費者の評価に及ぼす影響― 時間的距離に着目して ―2022

    • 著者名/発表者名
      牧野耀, 瀨良兼司
    • 学会等名
      日本マーケティング学会 マーケティングカンファレンス2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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