研究課題/領域番号 |
20K13630
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
大沼 卓也 近畿大学, 産業理工学部, 准教授 (50823324)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 選択 / 視線 / 消費者 / 配置 / 位置 / 消費者行動 / 選択肢の配置 / 選択行動 / バイアス |
研究開始時の研究の概要 |
視線計測技術を駆使した近年の研究により、選択行動の情報処理的メカニズムが徐々に明らかになってきている。ところが従来の研究では、店舗での陳列に見られるような、選択肢の空間的広がりや配置等の要因が排除されており、実生活における消費者の選択行動が十分に理解されているとは言いがたい。そこで本研究では、従来の実験室的な方法論に依拠しながらも、実生活における消費者の選択に影響を及ぼす環境要因として、選択肢の配置に着目する。そして、選択肢の配置による選択・視線バイアスの現象論およびメカニズムを、実験室実験および店舗でのフィールド実験により明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
視線計測技術を駆使した近年の研究により、選択行動の情報処理メカニズムが徐々に明らかになってきている。しかし従来の研究では、店舗での陳列に見られるような選択肢の空間的広がりや配置の要因が排除されており、実生活における消費者の選択行動が十分に理解されているとは言いがたい。そこで本研究では、選択肢の配置が消費者の選択や視線に及ぼす影響を実証的に検証することを目的とした。コンピュータモニタや模擬的な商品棚を用いた実験、およびWeb上での実験の結果、中央に配置された選択肢は最も注意が向けられやすくかつ選ばれやすいことがわかり、選択肢の配置は消費者の行動を方向づける重要な要因であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、選択肢セットの中央に配置された選択肢は最も注意が向けられやすく、なおかつ選ばれやすいことがわかった。これにより、消費者は選択肢である商品の価値を純粋に計算して購買選択を行うのではなく、選択肢の空間的な配置という状況要因による影響を受けながら選択を行うことが示され、マーケティング研究に対しては新たな視点を提供することができたと考える。また、本研究の成果をマーケティングや販売促進に応用することで、たとえば店舗やECサイトにおいて特にPRしたい商品をどのように配置すべきかを効果的に意思決定できるようになると期待される。
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