研究課題/領域番号 |
20K13634
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
大藪 亮 岡山理科大学, 経営学部, 教授 (00637275)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 価値生成 / サービス・ロボット / 顧客経験 / 直接的相互作用 / サービスロボット / 価値共創 / 相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、顧客とサービスロボットとの相互作用に注目し、ロボットとの相互作用を通じて顧客の文脈価値がどのように生成され時間経過と共にどのように変化するのかを明らかにすることである。具体的には、顧客とサービスロボットはどのような相互作用をしているのか、その相互作用が顧客の価値生成にどのような影響を与えているのか、また従来のヒューマンアクターを通じた価値生成とどのように異なるのかという点について、インタビュー調査や観察調査を通して、価値生成プロセスを実証的に明らかにする。サービスロボットには、ホテル受付ロボットやコミュニケーションロボット、AI音声アシスタントなどが含まれる。
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研究成果の概要 |
マーケティング研究,特に価値生成に関する研究が対象としてこなかった顧客とサービスロボットとの相互作用に注目し,ロボットとの相互作用を通じて顧客の文脈価値がどの様に生成され時間経過と共にどの様に変化するのかを明らかにすることを本研究の目的とした。 本研究では,(1) 価値生成およびサービスロボットについての理論的検討,(2)サービスロボットとの相互作用と価値生成についての実証的調査,(3) データ分析および理論的考察,に取り組んだ。その結果,サービスロボットは,顧客の価値生成の重要なアクターとなっていること,顧客が知覚するサービスロボットの役割(価値)は,時間と共に変化している点を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,顧客の消費段階にサービスロボットが介入することによって,どの様な文脈価値がどの様に生成されるのかを明らかにしていく。マーケティング分野,特に顧客の価値生成に関する既存研究では,サービス・ロボットとの経験を取り上げるものが少なく,概念的研究が多い。その中で,既存研究を整理した上で質的研究を実施し,サービスロボットの役割を抽出できたことは,本研究の最大の学術的貢献となる。また,ロボット提供企業,ロボットを活用する店舗に対してヒアリングを実施し,サービス・ロボットを巡る成果及び課題について整理し,今後の研究課題について深く検討できたことは,実務的にも学術的にも意義のあるものとなった。
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