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有休不動産のリノベーションを通じた自律的な住環境創造に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13688
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関関西学院大学

研究代表者

松村 淳  関西学院大学, 社会学部, 准教授 (70814432)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード空き家 / 地方再生 / まちづくり / 地方創生 / まちおこし / リノベーション / コミュニティ / 地域再生 / クリエーター / ソーシャルネットワーク
研究開始時の研究の概要

本研究はリノベーションを中心とした空間創造の実践を対象とし、参与観察とソーシャルネットワーク・アーキテクトを中心としたメンバーへのインタビューを通じて、その役割とマネタイズの解明、協働的な空間創造の実践、SNSの利活用の実態、トランスローカルなネットワーク形成、ライフスタイルを共有する人びととのコミュニティ形成等について明らかにするとともに、まちづくり、中心市街地再生、地方創生といった側面への影響についても検討を行う。

研究実績の概要

2022年度は、神戸市・京丹後市の空き家再生の現場の視察を精力的に実施した。
神戸市では、一街区まるごと空き家になった場所を再生し、住居やギャラリーなどの複合施設とする案件について、参与観察を複数回実施した。京丹後市では、地域の伝統産業である丹後ちりめんの工場跡地の活用事例を複数見学した。そのうち、「ニケ荘」と名付けられたシェアハウスは、外部からの移住者を呼び込むためのハブ機能を担っており、本格的に移住する前の体験移住の場として活用されている。通常の空き家の再生状況に加えて、銭湯の再生現場に対するフィールドワークも実施した。こうしたフィールドワークから見えてくることとしては、空き家の再生・利活用は地域のプレイヤーと建築家の存在が鍵となっていることである。行政は、たとえば神戸市であれば「空き家起こし隊」などを組織し、稼働させているが実績はあまり芳しくない。
空き家を使って、チャレンジをしたいと考える者(プレイヤー)をどれだけ呼び込めるか、が重要である。研究代表者が調査している神戸市・京丹後市はいずれもプレイヤーが次々と参入している地域である。
さらに、アイデアを実現するためには専門家の存在が必要である。そこで重要なのが「街場の建築家」と研究代表者が呼ぶ人々である。彼らはプレイヤーに寄り添いながら、アイデアを形にしていくプロである。この両者を活性化することが、空き家を再生し、街に活力を取り戻すことであると考える。
こうしたアイデアは神戸市の施策として採用され22年度から、神戸市の建築家と協働した空き家改修補助制度として制度化され、今年で二年目を迎える。(23年度審査員として関与)
2022年3月には研究の集大成として『愛されるコモンズをつくる―街場の建築家たちの挑戦』を晃洋書房から単著として出版した。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 新型コロナウイルスの流行によるテレワークシフトと〈住宅問題〉 : 日本の住宅の硬直性と画一性がもたらすリスクについて2020

    • 著者名/発表者名
      松村淳
    • 雑誌名

      関西学院大学社会学部紀要

      巻: 135 ページ: 95-104

    • NAID

      120006898014

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 自律的な労働環境における建築系フリーランサーのセルフマネジメント2020

    • 著者名/発表者名
      松村淳
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 愛されるコモンズをつくる2023

    • 著者名/発表者名
      松村淳
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      4771037353
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [図書] 消費と労働の文化社会学2023

    • 著者名/発表者名
      永田大輔、石川洋行、林凌、谷原吏、井島大介、髙橋かおり、野村駿、上岡磨奈、松永伸太朗、中村香住、鈴木優子、松村淳、中根多惠、馬渡玲欧
    • 総ページ数
      290
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      4779516900
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [図書] 建築家の解体2021

    • 著者名/発表者名
      松村淳
    • 総ページ数
      315
    • 出版者
      筑摩書房
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 建築家として生きる2021

    • 著者名/発表者名
      松村 淳
    • 総ページ数
      314
    • 出版者
      晃洋書房
    • ISBN
      4771034753
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-12-25  

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