研究課題/領域番号 |
20K13694
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
税所 真也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (60785955)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 成年後見制度 / 任意後見制度 / 生活支援 / 居住支援 / 市民後見 / 法人後見 / 生活協同組合 / ワーカーズコレクティブ / 社会学 / 成年後見 / 任意後見 / 無限定性 / 看とり / 共同体 / ワーカーズ・コレクティブ / 地域福祉 / NPO法人 / 社会化 / 身上監護 / 財産管理 / 地域包括ケアシステム / 高齢社会 / 家族 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高齢社会における家族のあり方を、日本と中国の高齢者の財産管理を比較して検討し、分析することが目的である。とくに高齢者の財産管理を支える手段として成年後見制度、なかでも任意後見制度の利用事例に注目し、日本と中国での成年後見制度の運用と展開から、現代における日本と中国の家族のあり方について考察する。
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研究成果の概要 |
市民の生活と暮らしを最期まで市民同士で支えあう社会を,任意後見制度の活用によって作り上げていこうとする共同体がある.その一例として,生活協同組合ワーカーズコレクティブによる任意後見を用いた実践を分析対象とした.ワーカーズコレクティブによる任意後見人としての支援が,シャドーワークに発展することもある.ワーカー自身が成年後見事業をどのように捉え,任意後見人として支援内容の境界をいかに見定めているのか.限定的な支援であるはずの任意後見が,無限定な生活支援として展開するのはなぜか.これらワーカーズコレクティブによる支援の特徴を,互酬にもとづくワーカーズコレクティブの理念と目標との関連から明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では単身高齢者世帯の増加とともに,地域で暮らす高齢者をどのように最期まで支えていくかが社会的な課題として認識されている.中国でも同様の課題を抱えており,ひとりっ子政策と若い世代が都市部に出稼ぎに出る社会構造をもつ中国では,成年後見制度および介護保険制度は中国社会全体の関心事である.介護の社会化論を延伸する必要がある.日本ではそれを成年後見制度,とりわけ任意後見制度を用いて高齢期の暮らしを生活を支えていこうとする動きがある.中国でも上海など一部で,すでに類似の動きが見られる.また本研究課題は,居住保障・居住支援の領域とも密接な関わりがあり,学術的にも社会的にも重要な意義ともつ研究課題である.
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