研究課題/領域番号 |
20K13695
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 明治学院大学 (2021-2023) 東京大学 (2020) |
研究代表者 |
仲 修平 明治学院大学, 社会学部, 准教授 (60732401)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 自営業 / フリーランス / 社会的不平等 / 職業移動 / 社会政策 / 社会調査 / コロナ禍 / コロナ危機 / 二次分析 / ウェブ調査 / 社会保障 / 職業経歴 / 雇用によらない働き方 / ライフコース / デジタルエコノミー |
研究開始時の研究の概要 |
「雇用関係によらない働き方(自営的就労)」の普及は労働政策の課題となっている.しかし,申請者の研究によれば,自営的就労は一時的なキャリア達成にはなり得ても,その後のキャリアの蓄積を保障しない可能性を明らかにした.若年・壮年期では,自営業へ流入する/雇用へ流出するという変化が生じやすい.自営的な就労経験がキャリアの形成に及ぼす影響は,中長期的な調査に基づいて検証する必要があるにもかかわらず,断片的な調査・研究にとどまっているのが現状である.そこで本研究は,自営的就労を経験する人びとを対象として,その働き方がキャリア形成の内実に及ぼす影響を量的・質的データに基づいて解明する.
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研究成果の概要 |
2018年6月に成立した働き方改革関連法は「多様な就業形態の普及」を国の施策に加え,なかでも「雇用関係によらない働き方(自営的就労)」を推奨する点に一つの特徴がある.しかし,本研究課題の成果によれば,自営的就労は一時的なキャリア達成にはなり得ても,その後のキャリアの蓄積を保障しない可能性を明らかにした.とりわけ,若年・壮年期では,自営業へ流入する/雇用へ流出するという変化が生じやすい傾向であるが,そのようなキャリア形成は,高齢期の暮らし方に格差・不平等をもたらす危うさを孕んでいることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は若年・壮年期の自営的な就労経験と高齢期の暮らし方の関係を解明することにより,社会学の社会階層論に資するものである.学術的意義と社会的意義は,自営的な就労経験をより長期的な視点から捉える調査設計に基づいて実証研究を進めた点に集約される.
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