研究課題/領域番号 |
20K13704
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
尹 成秀 帝京大学, 文学部, 助教 (70793793)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 在日コリアン青年 / 出自を知る出来事 / グラウンデッド・セオリー・アプローチ / 在日コリアン / 出自の差異をめぐる葛藤 / 民族的アイデンティティ / 出自 / 幼少期 / 出自を知る体験 / 対人関係 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,在日コリアンが幼少期に出自を知った際の情緒的体験と意味づけを明らかすることを目的とする。そのため,在日コリアン青年を対象に質問紙調査を行い“出自を知る出来事”の実態を明らかにした上で,特に幼少期における“出自を知る出来事”についてインタビュー調査を行い,プロセス・モデルを生成し検討を行う。そして,これまで青年期にのみ焦点が当てられ検討がなされてきた在日コリアン青年の課題を発達的観点から捉えなおし検討する。
|
研究実績の概要 |
本研究は,在日コリアンが幼少期に出自を知った際の情緒的体験と意味づけを明らかすることを目的とする。そのため,在日コリアン青年を対象に質問紙調査を行い「出自を知る出来事」の実態を明らかにした上で,特に幼少期における「出自を知る出来事」についてインタビュー調査を行い,プロセス・モデルを生成し,検討を行う。 2022年度は,日本心理臨床学会での自主シンポジウム「心理臨床における在日コリアンの心の理解-在日コリアン青年の対人関係と対象関係-」を企画し,2021年度までの一連の研究成果を発表した。また,民族学校出身の在日コリアン青年を対象に行った質問紙調査により,民族教育の経験と民族的アイデンティティの関連について示した。 そして,在日コリアン青年を対象に,幼少期の「出自を知る出来事」とその体験についてインタビュー調査を行った。インタビュー調査は,対面によるインタビューと、オンラインによるインタビューを併用して行った。本研究では,プロセス・モデルの生成を目的としており,データ分析の手法として,グラウンデッド・セオリー・アプローチを採用した。調査協力者の選択的サンプリングは,まず,民族学校出身者,日本学校出身者のように,民族教育の経験の有無で行った。データ分析の結果,次に,「出自を知る出来事」の体験をネガティブな体験として意味づけている者について,インタビュー調査を行った。なお,インタビュー調査は継続中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度も,COVIT-19の影響により,在日コリアン青年が参加する行事やイベントの中止ならびに変更が生じたため,調査協力者の募集とインタビューの実施が当初の計画よりもやや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度は,引き続き,インタビューを対面あるいはオンラインで実施し,予定していた研究を遂行していく。
|