研究課題/領域番号 |
20K13713
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
狭間 諒多朗 南山大学, 総合政策学部, 准教授 (90808312)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 若者論 / 地域移動 / 還流移動 / 社会階層 / 若年層 |
研究開始時の研究の概要 |
地方地域で生まれ、一度他地域に流出したのちに出身地域に戻ってくる若年Uターン者が増加している。本研究では、若年層における還流移動のメカニズムを解明することで、若年Uターン者はなぜ地域に戻ってくるのかという問いに答える。本研究で注目するのは、非経済的な要因と若年層の属性との関係である。これによりどのような若年層がどのような理由で還流移動を行ったのかを明らかにすることができる。本研究の遂行によって、若年層を一括りにし、経済的な合理性によって移動のメカニズムを説明してきた地域移動研究に新たな視点をもたらすことができる。また、各地方自治体がUターン者政策を考える際にも有用な知見を提出することができる。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、地方圏に住む若年還流移動者を対象とした調査と地方圏出身の若年流出者を対象とした調査を実施した。この2つの調査を比較することで、同じ地方圏出身の若年層ではあるが、地元に戻ってきた者と戻ってきていない者の比較を行うことができた。比較の結果、地域への愛着は還流移動にはつながっていないこと、男性還流移動者の中には不本意に地元に戻ってきた人が一定数いることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの地域移動研究は集計データを用いたマクロな分析と特定の地域に注目したミクロな分析が多かった。本研究課題は、そのどちらでもなく、全国を対象としたアンケート調査を実施し、個票データを分析することで研究を行った。これにより、日本全国を対象としつつも、個々人が置かれた社会的な立場やものの考え方と還流移動の結びつきについて明らかにできた。本研究課題とこれまでの研究の知見を組みあわせることで、人びとの地域移動のメカニズムを複眼的に考えることができるようになったと考える。
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