研究課題/領域番号 |
20K13715
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 東洋大学 (2021-2022) 北里大学 (2020) |
研究代表者 |
志柿 浩一郎 東洋大学, 社会学部, 講師 (70734630)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 公共放送 / インターネット / 通信・放送政策 / ジャーナリズム / アメリカ研究 / メディア産業 / 放送・通信放送政策 / アメリカの政策 / 公共メディア / アメリカ / 放送・通信政策 / 放送局財源 / 通信・放送制度 / メディア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、アメリカの公共放送のあり方にどのような変化が生じつつあるのか、そこではいかなる議論および実践が行われているのかを明らかにすることにある。その上で最終的には、アメリカと日本の公共放送が置かれている条件の違いを考慮しつつ、アメリカの公共放送に関する議論が、同様な環境の変化に直面する日本の事例にどこまで適用可能かを明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
研究実績として、まず延期をしていた米国での研究調査の目処がたったことがあげられる。その下準備、および現地調査以外の文献調査を進めてきた。その下準備をいかし、今後実施する予定である米国での研究調査をすすめていく。また、コロナ感染防止の観点から延期していた海外での調査研究、各学会での発表を随時実施する目処がついた。研究を遂行していく上では重要な実績であったと捉えている。これにより若干遅れていた研究を実行にうつしていく予定である。また、研究過程で新たな課題もみつかり、それに関しては、社会情報学会東北支部研究会で報告した。本研究は米国の公共放送がネット環境にいかにして対応しているかを考察することを主としているが、それに関連した今後のジャーナリズムの行方について考察する上でも示唆を得られる。その一つが、新しい形で再提唱されることとなったExplanatory Journalismである。これに関する知見も本年度得られた。このExplanatory Journalismについては、次年度の国際学会大会に採択され、研究成果を報告する予定でいる。この研究成果は、本年度の実績がなければ達成できなかったと考えている。なお、本研究で得られた成果については、このExplanatory Journalism同様に、随時学会などで成果を共有していく予定でいるが、これまでの研究実績はそのための準備を地道にすすめてきたことがあげられる。目に見える形ではない成果であるため、目に見える形にしていきたい。また米国の比較対象として日本の公共放送を取り巻く状況、ほかイギリスのBBC、ドイツの公共放送各局などの現状についても随時資料を収集することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
この3年間においてコロナ禍により、米国現地での研究調査を延期しつづけており、その間所属先が2回変わったことも加わり、正直に遅れをとったことは否定できない。今、その遅れを取り戻すために可能な研究調査を実施してきた。コロナ禍が落ち着き、海外渡航も比較的容易になってきていることから、遅れている点は可能な範囲でとりもどし、今後現地の研究先との調整をしつつ、今後の研究をすすめていくようにする。
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今後の研究の推進方策 |
これまで進めてきた先行研究をまとめつつ、米国現地との調整をすすめる。また、先行研究に基づき、先行研究では明らかになっていない点を整理し、その点だけを調査対象とし、現地での調査を効率よくすすめていく。また研究以外の業務に費やしている時間、エフォートを可能な範囲で調整し、遅れている点を取り戻せるよう、年間の研究計画実行に時間とエネルギーを費やす。また最終年度でもあるため、研究調査と並行し、随時研究成果を、国内外をとわず研究会、学会などで公開することに務める。
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