研究課題/領域番号 |
20K13717
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 大分県立芸術文化短期大学 |
研究代表者 |
光野 百代 大分県立芸術文化短期大学, その他部局等, 准教授 (10544942)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 在日外国人 / ボランティア / 社会問題 / 移民組織 / 協働 / 再就職 / ボランティア活動 / 介護職での外国人受け入れ / 在日外国人の再就職 / 市民的関与 / 外国人 / 規制 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、九州地方に定住するフィリピン人による同国出身者へのボランティアの支援活動を介して、外国人労働者の介護労働への参入が地域社会で実現される事例を質的調査から検討し、外国人材の受け入れについての政策実施の実状についての分析を行う。そのために、定住外国人による市民的関与を政治的形態(アクティヴィズム)ではなく、社会的形態(ボランティア)で説明する概念モデルを構築し、定住国の制度の下で外国人材受け入れ実施に関与する外国人のボランティア活動が登場するメカニズムを特定する。
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研究成果の概要 |
本研究は、介護や農業といった、自治体が必ずしも共生の課題として認識していない分野、又は課題を上手く整理できていない分野において、積極的に、そして長期的に地域社会と協働し、同郷人への生活支援を行う在日外国人が組織化するボランティア活動に着目した。その活動の意義を考察するために、pathwaysや、systems changeという概念を検討、援用し、草の根レベルの外国人の自発的活動が同郷人支援だけではなく,地域社会での外国人労働者の受け入れ、外国人住民との共生もリードすることを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、外国人のホスト国でのボランティア活動の意義をsystems changeという概念を援用して検討したことで、単に目下の課題に応える活動を評価するのではなく、在日外国人がボランティア活動を通して外国人労働者の受け入れや共生の課題をリードする立場で地域社会に参加する分析の視点を得たことである。その社会的意義は、外国人と日本人との関係を問題にした多文化共生という考えに対して、日本社会にとっての外国人という視点に加えて、外国人にとっての日本という視点を地域社会レベルで示した点にある。
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