研究課題/領域番号 |
20K13719
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
江尻 愛美 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90738890)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 社会的孤立 / 地域在住高齢者 / 独居高齢者 / 独居 / 地域高齢者 / 介護予防 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
独居高齢者は、死亡や要介護のリスクを高める社会的孤立に陥りやすいため、独居高齢者に特化した孤立の関連因子を明らかにする必要がある。しかし、そうした研究は少なく、検討された変数も経済状況等の不可変な因子に限られている。加えて、独居者に特化した因子の探索のためには質的アプローチも必要である。そこで本研究では、独居高齢者の孤立状況に関連する生活習慣や心身機能、社会的要因等の修正可能な要因を明らかにし、独居者の孤立予防策を検討することを目的として、都市高齢者のコホートにおいて量的研究(郵送調査)と質的研究(インタビュー調査)を併用する混合研究法を用いて独居者の孤立の関連要因を横断的・縦断的に検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、独居高齢者の社会的孤立予防に役立つ修正可能な関連要因を明らかにすることを目的に、システマティックレビューおよび地域在住高齢者を対象とした調査を行った。その結果、独居・同居高齢者に共通して、歩行速度、精神的健康、社会的凝集性が孤立と関連しており、独居高齢者のみ運動習慣も孤立と関連していた。独居高齢者に特異的な孤立予防策として、運動習慣を身に着けるよう促すことが有効である可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国は核家族化と高齢化を背景として独居高齢者が年々増加しており、2020年には高齢世帯において独居世帯の占める割合が最も多くなると推計されている。独居高齢者は、死亡や要介護、認知症のリスクを高める社会的孤立のリスクが高いとされてきたが、これまで独居高齢者に特異的な社会的孤立の予測因子に関する研究は行われてこなかった。本研究により、独居高齢者における修正可能な社会的孤立の予測因子が明らかとなり、我が国の社会的孤立予防策の検討が進むと期待される。
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