研究課題/領域番号 |
20K13721
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 東京大学 (2022) 千葉大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
古賀 千絵 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (80867234)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 高齢者虐待予防 / まちづくり / 暴力 / ロジックモデル / 加害背景 / うつ / 高齢者虐待 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者虐待は、世界中で発生している。しかし、早期発見を促す形での予防が行われているのが現状で、未然に虐待を予防するコミュニティー戦略の策定には至っていない。虐待の疫学研究の不足もその要因である。申請者は日本老年学的評価研究のデータを用いた虐待研究の過程で、虐待を予防する社会・空間要因アプローチの着想を得た。そこで本研究では、高齢者虐待の社会・空間要因を明らかにすることで、虐待の予防の可能性を検証する。さらに、研究成果を基に、虐待予防に携わる住民及び地域包括支援センター職員のための「高齢者虐待予防チェックリスト」を開発することを目的とする。これにより、高齢者虐待の予防などが期待される。
|
研究実績の概要 |
本年においては、フェーズ②のエビデンス生成に加え、フェーズ③のロジックモデルの策定に資する新たな分析に取り組めた。筆頭著書では、以下の論文を出版した。The Association between Elder Abuse and Behavioral Decline during COVID-19 pandemic among Older Adults in Japan: Cross-sectional Study from the Japan Gerontological Evaluation Study. SSM-population health. 2022; 101229. また共著としては、以下の論文を出版した。The association between street connectivity and depression among older Japanese adults: The JAGES longitudinal study. Scientific Reports. 2022; 13533 学会発表では、以下の研究に参画した。 13th International Space Syntax symposium: The association between street layout (street connectivity, integration, and choice) and social interaction in Japanese older adults: The JAGES three-year longitudinal study 高齢者における近隣環境と介護費用の関連:JAGES2010-2016コホート研究. 第81回日本公衆衛生学会(山梨県)(2022年10月口頭発表)など
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究の初期の計画にはなかった、虐待の研究をする上で研究対象としなければならない加害者サイドに関するデータを収集することができた。このデータを用いることで、高齢者虐待に関連する社会要因や空間要因に迫れる可能性がある。現在は分析段階であるが、論文化を目指す。この点から、当初の計画以上に進展していると考えることができる。
|
今後の研究の推進方策 |
本年度は、本研究の最終年度となる。これまでの知見を用い、最終アウトプットであるロジックモデルの生成を進める。さらに、フェーズ②において新たなデータを用い、ロジックモデルをより充実させたものとするため、分析もできるところまで進めていく。
|