研究課題/領域番号 |
20K13733
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
川口 敬之 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 地域精神保健・法制度研究部, リサーチフェロー (50622768)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | リカバリー / 精神障害 / 生活の困難さ / 生活支援 |
研究開始時の研究の概要 |
「リカバリー」概念を精神障害者の生活支援の基軸とすることが精神保健福祉の国際的な潮流となっている.しかし,当事者の主観や個別性を重視するリカバリーのために,どのように生活支援を展開すると良いかは明らかでない. 本研究では,リカバリーと生活活動における当事者の主観的側面として「生活の困難さ」との関連を明らかにするために縦断的研究を実施する.それにより,リカバリーと生活の困難さの因果関係を検証する.また,得られた知見から,生活支援における当事者と支援者の協働を促進するリカバリー志向型生活支援システムを構築し,システムの有用性を評価する.
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研究成果の概要 |
精神障害のある人の生活支援において,リカバリーを基軸とすることが精神保健福祉の国際的な潮流となっている.しかし,精神障害のある人の主観や個別性を重視するリカバリーの支援に向けた生活支援の展開における視点は明らかでない.本研究では,リカバリーと生活の困難さとの関連を検討するために縦断的調査を実施した.その結果,生活の困難さおよび生活活動における否定的な経験,全体的機能が有意に関連していることが推定された.リカバリーと生活の困難さおよび生活活動における否定的な経験の関連は,生活の困難さや生活活動における否定的な経験を低減するような生活支援がリカバリーの進展を高める可能性を示している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の知見は,精神障害のある人のリカバリーにおけるポジティブな側面への働きかけだけでなく,ネガティブな側面である生活の困難さに対する生活支援の意義や重要性を示唆しており,精神障害のある人のリカバリーおよび生活の困難さの低減に寄与する生活支援システムの基礎情報になり得る.
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