研究課題/領域番号 |
20K13748
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 関西福祉大学 |
研究代表者 |
萬代 由希子 関西福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (40549200)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 障害当事者 / 地方自治体 / 意見把握 / 政策反映 / 自立支援協議会 / 当事者部会 / 当事者活動 / ピアサポーター / 障害者 / 障害当事者の声 |
研究開始時の研究の概要 |
障害者権利条約のスローガンにあるように、障害当事者の声を政策に反映させることが求められている。これまでの障害当事者の声は、主として障害者運動団体が意見収集し、地方自治体に政策提言活動を行ってきた。しかしながら、近年の地方においてはその障害者運動が衰退している現状がある。したがって、地方自治体は障害当事者の意見を把握し十分に政策反映されていない状況が予想されるが、研究がまだ積み重なっておらず明らかではない。そのため、本研究は地方自治体が障害当事者の意見を把握し政策反映しているかを明らかにし、さらには地域自立支援協議会における「障害当事者の声」の政策反映モデルを構築することに取り組む。
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研究実績の概要 |
1.自立支援協議会の障害当事者部会の活動について 2023年度は、①障害当事者のサロン活動2回、②タウンミーティング1回を開催し、障害当事者同士の交流を行った。①の障害当事者のサロン活動では、参加した障害当事者がピアサポーターになることを目的として行った。1回目は「『障害ピアサポーター養成講座について』~ピアサポーターの役割と現状~」、2回目は「『話を聴くということ』~ピアサポーターとして知っておきたいこと~」をテーマに行った、参加者は、障害当事者、支援者等、1回目は18名、2回目は16名が参加した。②のタウンミーティングでは障害当事者、支援者等、22名が参加し、次期障害者計画・障害福祉計画に対する意見交換を行った。 2.インタビュー調査について 自立支援協議会障害当事者部会の有効性について検証することを目的として、障害当事者部会の障害当事者の委員、福祉専門職員の委員、障害福祉課職員10名を対象にインタビュー調査を半構造化面接にて行った。インタビューでは2022~2023年度の障害当事者部会の活動について振り返り、その活動を通じて障害当事者の意見把握ができているかどうか、今後どのような方法で障害当事者の意見把握が必要であるか、調査を行った。調査データから、より効果的な障害当事者の意見把握のあり方について障害当事者、福祉専門職、地方自治体職員の視点から考察する。現在はデータ分析を進めている途中であり、今後も進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究期間を延長し、自立支援協議会の障害当事者部会の活動を予定通り実施することができた。また、インタビュー調査を計画し実施することが出来た。そのため、研究はおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度の研究成果を学会で発表し、学術雑誌に投稿する。そして、引き続き1箇所の自立支援協議会の障害当事者部会が①障害当事者のサロン活動、②タウンミーティング、③インターネットを通じた「障害当事者の意見収集」の活動を行う。また、その活動を検証するために、障害当事者部会の委員、障害福祉課を対象としたインタビュー調査を実施する。
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