• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

一時保護所職員を対象にした外部研修プログラムの作成およびSVの有効性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K13753
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関目白大学 (2023)
昭和学院短期大学 (2020-2022)

研究代表者

阪無 勇士  目白大学, 心理学部, 専任講師 (10850969)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード児童相談所 / 一時保護所 / 児童虐待 / 問題行動 / 子ども中心の関わり / 子ども中心の支援モデル / 人材育成 / スーパービジョン / 研修 / 内省的な姿勢 / 共感満足・共感疲労 / 子ども中心の支援スキル / 受容的な関わり / 職員研修
研究開始時の研究の概要

全国の一時保護所職員に質問紙調査を行い,一時保護所における支援の悪循環(職務上の課題,職員の精神的な不調,児童への不適切な関わり,児童の問題行動が相互に影響し合う状況)および,職員の受容的な関わりが支援の悪循環を軽減することに有効であることを定量的に検証し,受容的な関わりを高める外部研修及びSVの必要性を示す。
また,定量的な調査では明らかにされない部分を補強するために,受容的な関わりが支援の悪循環を軽減する状況を問う自由記述を設け,質的に検討する。さらに,今後の研究依頼を求める文書を示し,外部研修やSVを必要とする一時保護所職員のネットワークの構築を図り,次年度以降の調査協力者の確保を行う。

研究成果の概要

近年に至るまで、一時保護所では具体的なケア・アセスメントの在り方やその意義を明示するような実態調査及び運営指針の策定が長く進まない状況にあった。このため、支援の場面ではケアの視点が不足し、子どもの問題行動と職員による過剰な管理が悪循環する組織風土が築かれ、子どもをケアしたいと願う職員の想いが抑制される状況が生じていた。そこで、本研究では全国調査を行い、ケアの効果が高いとされる「子ども中心の関わり」を高めることに有用な「子ども中心の支援モデル」を作成し、このモデルに基づく研修プログラム及びスーパービジョンを構想した。効果検証の結果、その効果は実証され、人材育成の指標として十分な有用性が示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

一時保護所における職員の専門性は多岐に渡る一方で、これまで職員の専門性を高める人材育成の指標は明示されてこなかった。内部におけるSV級職員の配置やその効果も十分ではなく、一時保護所に関する専門家の存在自体が希少であった。本研究ではこうした支援上の課題が、子どもの最善の利益を考える職員の関わり(子ども中心の関わり)を抑制する現状を明らかにし、職員の10人に1人は子ども中心の関わりを必要に感じられない心理状態に陥る一方、職員の9割が子ども中心の関わりを高める研修を望む状況を明らかにした。本研究で作成した人材育成の指標と実践例は厚労省の調査研究事業の中でも紹介され、既に現場での活用も広がりつつある。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 子ども中心の支援スキルを高める研修及びスーパービジョン ~「子ども真ん中」職員を増やす職員支援のモデル検討~2023

    • 著者名/発表者名
      阪無勇士
    • 学会等名
      日本子ども虐待防止学会第29回学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 子どもの癒しと成長を支える関わり方 ~子ども中心の支援モデルの妥当性と信頼性の検証~2022

    • 著者名/発表者名
      阪無勇士
    • 学会等名
      日本子ども虐待防止学会第28回学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 児童相談所一時保護所職員に行う研修内容とそのあり方を考える2022

    • 著者名/発表者名
      茂木健司・牛島康晴・阪無勇士・太田義
    • 学会等名
      日本子ども虐待防止学会第28回学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 中野区児童相談所 小さな一時保護所の大きな挑戦~ SofS・アドボカシー・通学 / 学習支援・心理支援~2022

    • 著者名/発表者名
      阪無勇士・古川康司・中村正彦・田中淳一・鈴木浩之・海鋒康介・髙岡昂太
    • 学会等名
      日本子ども虐待防止学会第28回学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi