研究課題/領域番号 |
20K13756
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2021-2022) 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団 (2020) |
研究代表者 |
田中 元基 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10829526)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 父親支援 / 地域子育て支援拠点事業 / 父子関係 / 自己肯定感 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、子どもの自己肯定感について、その発達の基礎となる父子関係に着目した支援の在り方を検討する。子どもの自己肯定感は、就学前の親子関係の影響を強く受ける。子どもに良好な影響を与える親子関係のためには、親が地域資源や支援を理解し、状況に応じて利用できることが重要である。子育て支援は、母親に着目されることが多く、父親にも支援ニーズがあるにも関わらず十分に検討されてこなかった。本研究は、父親に対する質問紙、地域資源を利用している父親への半構造化面接と参与観察を通じ、父親の子育てに関する居場所などの地域資源や支援に対する理解、利用の阻害・促進条件や実態、利用に至るプロセスを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、将来的な児童生徒の自己肯定感に影響を与える、就学前の父子関係支援の在り方について検討を行った。 地域における父子関係支援としては、母親が推奨し、父親にも利用しやすい支援資源が有用であることが明らかになった(研究1)。実際に地域資源を利用している父親は、良好な夫婦関係や子育てへの積極的関与を背景に、子どもへの教育(体験)、安全性に基づいて支援資源を利用していることが示された(研究2)。地域資源の利用方法は、父親と母親で大きな違いはないものの、初回利用時などにおいては、母親に比べて丁寧な案内を行うといった配慮が必要な場合が多いことが示された(研究3)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における学術的意義は、これまで母親を対象に行われることがほとんどであった地域子育て支援資源の利用および利用に至るプロセスについて、父親を対象に研究を行ったことである。その結果、母親支援との共通点・差異点の検討が可能となった。 本研究における社会的意義は、父親に対する子育て支援の方向性が示唆されたことである。これまで父親は地域における子育て支援ニーズを持ちながらも、実際の地域子育て支援資源につながることが少ないというズレが生じていた。本研究の結果からは、地域における支援の方向性が示された。
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