研究課題/領域番号 |
20K13757
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
高橋 知也 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 社会参加とヘルシーエイジング研究チーム, 研究員 (90813098)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 被援助志向性 / 援助要請 / 高齢者 / 支援ニーズ / 援助拒否 / 高齢者支援 / 援助要請行動 / ソーシャルサポート |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「『客観的にみて必要な支援』を受け容れない高齢者をいかに支援に繋げるか」という問いに正対することを目的に、以下の2点について検討する。 第1に、高齢者支援の好事例に焦点を当て、高齢者を必要な支援に結び付けるために有効な取り組みに関する質的検討を行う。 第2に、いわゆる高齢者の援助拒否に焦点を当てた量的・質的検討を行う。具体的には、都市部における高齢者支援に関する好事例の整理およびヒアリング調査と、都市在住高齢者へのアンケートおよびインタビュー調査を行う。 本研究により、高齢者の援助拒否に関する包括的理解および、支援を必要とする高齢者とつながりを持つための方略や接遇の在り方を提示できる。
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研究成果の概要 |
都市部在住高齢者の被援助志向性について、アンケート調査およびインタビュー調査により検討した。 第1に、地域高齢者を必要な支援や活動に結び付けるための優れた事例として、千葉県松戸市で展開する「あんしん電話」地域見守り活動や東京都府中市におけるサポーター養成事業などに着目し、活動の中核を担う担当者へのインタビューを行うとともに、その内容分析をSCAT(Steps for Coding and Theorization)を用いて行った。第2に、「高齢者の援助拒否」の実態およびその関連要因を統計的に検討するため、東京都豊島区在住高齢者に対するアンケート調査を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大都市在住高齢者の日常生活における被援助志向性と基本属性、身体・心理・社会変数、あるいは具体的な支援ニーズとの間にある関係性に着目した研究は乏しく、援助拒否傾向の高い高齢者を必要な支援に結び付けるための方略を考える際の新たな視座を提供できた点に社会的意義があったと考えられる。 また、高齢者の支援ニーズと支援者のニーズの両面から検討を試みた点で、学術的意義についてもある程度提示できたと考えられる。現在も得られたデータを基に量的・質的研究の論文投稿を進めており、引き続き成果発信を継続することでさらに研究のプレゼンスを高めたい。
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