研究課題/領域番号 |
20K13762
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
柳田 信彦 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (60331154)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Reminiscence therapy / Dementia / Elderly care / Cognitive function / EEG measurements / 認知症高齢者 / ストレス / 簡易脳波 / 唾液アミラーゼ / 中核症状 / BPSD / 回想法 / 認知症 / 高齢者 / 施設入所者 / 非薬物療法 / ストレスコントロール |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、介護老人保健施設認知症専門棟(老健)に入所中の認知症高齢者を対象にして、認知症高齢者のストレスの状態を生理学的指標である唾液アミラーゼモニターと簡易脳波計を用いて計測し、並行して中核症状と行動・心理症状(BPSD)について評価を行い、中核症状とBPSDの状態とストレスについての関連性を解明する。 さらに認知症高齢者に対して実施される活動の中で、特別な機材や場所を必要とせず、色々な状況で活用可能な「回想法」を用いて、その実施前後の中核症状、BPSDとストレスへの影響を解明し、認知症高齢者のストレスコントロールの方法の一つとして役立てるための第一歩としたい。
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研究成果の概要 |
本研究では、施設に入所している高齢の認知症患者におけるグループ回想法が認知的および情緒的幸福に与える影響について検討する。 老人保健施設・認知症専門棟で実施された、34名が対象となった。簡易脳波、唾液アミラーゼの生理学的マーカーと、改訂版長谷川式認知症スケールとNeuropsychiatric Inventory日本語版の評価尺度を用いて、効果を定量化することを目的とした。結果はα波とβ波間に正の相関関係を示し、リラクゼーションと認知的関与が高まったことを示唆した。 本研究は、回想療法が認知症患者の生活の質を改善するための非薬理学的介入となる可能性を裏付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、HDS-Rスコアの改善によって証明されているように、回想療法が認知症患者の認知機能と感情的幸福を高めるための非薬理学的介入として大きな可能性を秘めていることを実証しました。これらの利点は、患者を過去の経験と再び結び付け、それによってアイデンティティと継続性の感覚を育むことで患者の生活を豊かにする療法の能力を強調しています。 これらの方法論的問題に対処することで、医療提供者は、認知症を経験する増加している個人に対して、より効果的で個別化された思いやりのあるケアを提供できるようになります。
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