研究課題/領域番号 |
20K13768
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
松岡 佐智 福岡県立大学, 人間社会学部, 講師 (00405557)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 高齢者 / 施設内虐待 / 兆候発見 / セルフチェックシート / 虐待防止 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、特に虐待の多い介護老人福祉施設に焦点を当て、高齢者の施設内虐待の 兆候発見を目的としたセルフチェックシートを開発し、その活用システムを提案することである。これまで実施した調査の中で、施設長と生活相談員及び主任介護職員の認識のズレが存在し、虐待の要因となり得ることが明らかになっている。そのため、施設内虐待予防のためには、定期的に職員の意識やストレスの実態を把握(施設内虐待の兆候発見)するセルフチェックシートを通して、早期に虐待の兆候を発見し、予防することが必要である。本研究では、実際の介護老人福祉施設で活用可能なセルフチェックシートの開発と活用システムを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、実際の介護老人福祉施設で活用可能なセルフチェックシートの開発と活用システムを明らかにすることを目的としている。今年度も、昨年度に引き続き、介護老人福祉施設は、新型コロナウイルスの感染状況拡大の影響を強く受けていたこと鑑み、調査等は実施せず、研究代表者がこれまで実施してきた調査結果と文献研究から、セルフチェックシートの構成要素を整理とセルフチェックシステムの流れを検討した。 まず、構成要素は、①虐待行為及び不適切ケアについての実態及び認識に関する項目,②虐待防止の取組みについての認識に関する項目,③職員の関係性・業務に関する認識に関する項目,④職員の抱えるストレス状況に関する項目,の4要素に整理し、各項目の目的と具体的な項目,対応する発生要因について検討した。 さらに、セルフチェックシステムについては、STEP1~STEP4までの4段階に分類し、検討した。①STEP1では,施設内の虐待防止委員会等を中心に,セルフチェックを行う4要素の具体的項目を確定する。②STEP2では,施設内の全職員によるセルフチェックを実施する。このセルフチェックは,職員や施設の負担等を考慮し,4要素を同時に実施する必要はないと考えるが,全職員同一の要素を同時期に実施する。③STEP3では,セルフチェック結果を集約し,その結果に基づき,職員の認識状況及び施設の課題を把握する。さらに,セルフチェックで明らかになった職員の認識状況や施設の課題については,幹部職員や虐待防止委員会等が把握するのではなく,各職員も自らが勤務する施設の実態について理解する必要があるため,結果の共有を行う。④STEP4では,STEP3で明らかになった施設の課題を踏まえ,課題解決に向けた研修や組織マネジメント改善を行う。 次年度は今年度の研究結果を踏まえ、活用可能なセルフチェックシートを作成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度も、特に介護老人福祉施設は、新型コロナウイルスのの影響を強く受けており、施設のクラスターや職員の感染に伴う業務過多に伴い、施設でのヒアリング調査を実施や郵送調査を実施することができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、研究計画を変更し、セルフチェックシートの構成要素の作成とチェックシートを用いたシステム案を検討した。次年度は、この結果を基に、郵送調査を実施し、具体的なチェックシートの内容を確定を行う。インタビュー調査については実施しない予定である。
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