研究課題/領域番号 |
20K13796
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
末川 和代 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 講師 (80853085)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 生活防災 / 地域防災 / 家庭科における防災教育 / 学校における防災教育 / 学校地域連携教育 / 授業実践 / 教材開発 / 家政学 / 家庭科 / 防災学習 / 家庭科における防災学習 / 地域連携教育 / 地域連携 |
研究開始時の研究の概要 |
①【「福井における地域の生活防災」の考案】 災害の教訓、福井県の自然的特性・社会経済状況等に鑑み、福井という地域の生活防災を考案する。 ②【「福井における地域の生活防災」に係わる家庭科の検討】 「福井における地域の生活防災」を踏まえ、家庭科の内容ごとに、学校と地域が連携して取り組む家庭科の学習を検討する。 ③【福井の伝統産業である織物等を使用した安全グッズを製作する課題、及び学校と地域が連携・協働する家庭科の考案】 福井の伝統産業である織物を活用した安全グッズ製作を通して、防災意識と地域に対する誇りを育むことができる学習キッドと学習モデルを考案する。
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研究実績の概要 |
「福井県における地域の生活防災」係わる家庭科の検討を目的として、令和4年度3月に福井県内全小学校の学校安全担当教員、令和5年度4月に福井県内全中学校・高等学校家庭科教員対して、勤務校の防災教育及び避難訓練について、アンケート調査を実施した。小学校の学校安全担当教員に対するアンケート調査結果をもとに、令和3年度日本安全教育学会奈良大会では研究発表を行った。 本研究では、福井県の自然的特性・社会経済状況等に鑑み、福井という地域の生活防災を考案することを目的のひとつとしている。これを踏まえ、家庭科の学習において、自分の生活で災害が発生した場合を予測させる教材開発を目的として、令和2年度国勢調査、令和3年度社会生活基本調査等の調査結果や気象庁等が公開する気象データをもとに、福井県に在住する小・中学生の家庭生活モデルを検討している。併せて、福井県の地域企業と連携し防災グッズを開発した。令和5年度では、以上の研究成果の一部とグッズに関する論文を発表した。 令和5年度では、上述の分析結果をもとに、福井県で被害をもたらしてきた豪雪に関する防災に焦点を当てた中学校技術・家庭科家庭分野の研究授業を実施した。本授業では、事前調査として鹿児島県在住中学生と福井県在住中学生にそれぞれ同じ内容のアンケート調査を実施し、火山灰の被害と豪雪被害についてイメージを記述させた。授業の冒頭では、記述回答をKHコーダーで解析した結果を公開し、経験したことがない災害や被害を予想して備えることは難しいことから、自分の災害の経験を伝えることも防災につながることを理解させ、豪雪経験のない転校生に対してどのような備えをすればよいかを考えさせるグループワークを行った。令和6年度には、録音したグループワークでの発言、提出課題の分析を通して、教材及び研究授業の成果と課題し、成果を発表する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、大幅に遅れている。2020年度は調査対象となる学校にご対応いただけなかった。また、2021年度、2022年度も教員や児童生徒との接触が制限されていた。これらと並行して、大学の授業や学内業務も年度ごとに異なる対応を求められたことから、自身の研究に費やす時間が取れず研究が大幅に遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
概ね計画に沿って研究を進めるが、大幅に研究が遅れていることから、研究成果を早急に公表できるよう努力する。
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