研究課題/領域番号 |
20K13802
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
|
研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
篠田 由香 (川上由香 / 川上 由香) 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (10823924)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 食事性酸塩基負荷 / 尿酸 / ミネラル / 24時間蓄尿 / 実践研究 |
研究開始時の研究の概要 |
高尿酸血症は、腎機能障害や心血管疾患の原因となる。食事の酸性化が、尿酸排泄量の低下に関連していることが報告されている。食事性酸塩基負荷の指標であるPRALを用いることで、食品のミネラル組成から尿への酸排泄量を推定できる。食事中の糖脂質比率やその組成がミネラルの吸収率に影響を与える可能性があるが、PRAL値だけではなく栄養素組成の違いが酸排泄量に対してどのような影響を及ぼすのかは不明である。そこで、本研究では、PRAL値や栄養素組成の異なる食事摂取が尿酸代謝動態および酸排泄量に及ぼす影響を明らかにすることで、高尿酸血症のみならず他の生活習慣病を予防する食事療法の構築を目指す。
|
研究成果の概要 |
潜在的腎臓酸負荷(PRAL)値や栄養素組成の異なる食事摂取が尿酸代謝動態および酸排泄量、代謝性危険因子に及ぼす影響を検討した。主菜を魚または肉とした栄養成分が同程度の食事に野菜量を増減させた計4種類の食事を用いて、血清および尿中尿酸、ミネラル、糖脂質代謝関連項目を評価したところ、野菜付加により血清脂質や尿pH、尿酸排泄量に改善がみられることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常生活の中で単一栄養素を単独で摂取することはないため、「食事(食品の組み合わせ)」の効果を科学的に評価する必要があるが、十分なエビデンスの構築がなされていないのが現状である。また、介入試験による日本人の食生活を想定した食事組成に関するエビデンスの構築が望まれる。本研究により、高尿酸血症のみならず他の生活習慣病予防に対する食による介入の有効性について科学的根拠を示すことで、食による健康増進や健康寿命の延伸に寄与し、未病社会の実現に貢献できると考えられる。
|