研究課題/領域番号 |
20K13806
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
祓川 摩有 聖徳大学, 教育学部, 准教授 (70710200)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 食支援 / 乳幼児 / 妊産婦 / 妊娠前 / 食生活 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠前の若年女性、妊娠期から乳幼児期の母子の食生活状況、食事の困りごと、生活・社会状況の実態を調査し、妊娠前、妊産婦、乳幼児の切れ目ない食支援・母子保健サービスの充実に生かしていくことを目的とする。 妊婦健診、母親学級、乳幼児健診を受診する母子を対象に、食生活調査を実施する。さらに、妊娠前の女子大学生を対象に食生活、 妊娠・子育ての知識調査および栄養教育の効果を検証する。調査結果を踏まえ、妊娠前、妊産婦、乳幼児の切れ目ない食支援の教材を作成する。 調査結果から、妊娠前、妊産婦、乳幼児の食生活状況や困りごとの特徴が明らかになり、食支援・母子保健サービスの充実に生かされることが期待される。
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研究実績の概要 |
妊娠前、妊産婦、乳幼児の食生活は、母子の健康、子どもの発育・発達だけでなく、親子の将来や次世代の健康にも影響があることが明らかになっているため、妊娠前からの切れ目ない食支援の充実が喫緊の課題である。しかし、関連した研究がまだまだ不十分な現状である。 そこで、日本の妊娠前の教育の分析として、家庭科教科書の記述内容による分析を行った。2017年、2018年に告示された新学習指導に準拠した小学校、中学校、高等学校の家庭科教科書の記述内容を分析し、家庭科教育の妊娠、授乳、乳児、幼児に関する内容を明らかにすることを目的とした。その結果、家庭科教科書の記載内容の充実が望まれた。また、妊娠前からの早期支援や教育のためにも、家庭科の教科内容の充実や他教科との連携強化による学校教育での推進だけでなく、自治体、病院、企業など様々な場での教育や支援の推進が求められることが示された。 また、子どもの食生活と食育の調査として、A市の市民3000名を対象とした調査を実施し、子どもがいる保護者の回答を分析した結果、子どもへの食育に対する取り組みは、「食べ方や作法の教育」、「バランスの良い食事」が上位を占めており、COVID-19の感染症拡大前と後での変化はみられなかった。また、20歳以上の回答者の分析では、食育への関心度が高い者は、「よく噛むこと」や「食べ方への関心」が高いことが示唆された。なお、これらの内容を、学会や論文にて発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の感染症拡大の影響で、新たな研究を再計画・実施し、学会・論文発表はできたが、当初予定していた、妊娠前・妊産婦・乳幼児の調査や、教材作成が終えていないため、次年度に継続して実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、COVID-19の感染症拡大の影響で実施できていなかった研究の実施や、その成果を学会や論文などで発表する予定である。具体的には、妊娠前・妊産婦・乳幼児の調査やこれまでの研究結果を踏まえ、妊娠前、妊産婦、乳幼児の切れ目ない食支援のための教材を作成する。
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