研究課題/領域番号 |
20K13818
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
白鳥 裕貴 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90789025)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アウトリーチ / 睡眠障害 / ライフスタイル / PHQ-9 / ひきこもり |
研究開始時の研究の概要 |
若年者の抑うつでは、寝坊して朝学校に行けないなど、ライフスタイル・睡眠の問題から不適応となるものが多くみられる。 朝起きられない大学生では、少なくとも高校生年齢までは家族からの支援を受けるなどして、社会的適応を維持していたと考えられ、生活リズムの再確立が、社会的適応を改善する可能性は高い。一方で、留年・休学など就学の不適応となった場合には、このような状況がスティグマとなって、援助希求(みずから助けを求める力)を妨げてしまう。 そこで、本研究では、起床不良・困難な大学生に対して、アウトリーチを含めた介入プログラムを実施し、その効果を測定し、大学生間で相互扶助可能な持続的システムの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では大学生のメンタルヘルスを対象としているが、COVID-19による様々な短期的長期的影響を受けており、当初の計画通り実施できていない面がある。大学生の学習環境は対目面講義が2020年-2021年にかけては減少し、オンデマンドベースとなった。このことにより、朝起床不良の学生は、むしろ好きな時間に起きて講義を受けられるなど適応が改善した面もあったが、むしろ自宅で不規則な生活を送ることとなり、また、外出や余暇の活動の制限などもあることから、メンタルヘルスの悪化をきたす学生も多かった。2022年度は、COVID-19の影響が特に後半から薄れ、対面が始まったことに対する不適応も目立った。
COVID-19の影響により2021年度に実施できなかった起床不良・困難な学生に対するアウトリーチ介入は、流行の提言傾向を受け、2022年度後半から、2名の介入を行った。今後介入者を可能な限り増やし期限内で止める予定である。 大学の健康診断に付随して行っている抑うつ指標(PHQ-9 )について、特にCOVID-19流行下では、留学生は孤立孤独の影響を受けやすいと考えられたため、その特徴を解析する研究を実施した。この成果は2023年の学会などで発表する予定である。 オープンダイアローグ手法を取り入れた重症例に対するアウトリーチは行えていない。重症例の数が少ないためと、オンライン講義が可能であったため、帰郷していることが多いため参加可能なものが見つからなかった。 復学への橋渡しとしてのグループミーティングも行っていない。集団での活動の感染リスクを鑑みると、2022年度中も実施できなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
介入数がCOVID-19流行により実施できない期間が続いた。2022年度の後半より介入を再開している。
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今後の研究の推進方策 |
期間中、可能な限り介入数を増やす予定である。 引きこもりがちな学生については、より早期のアクセスを実施するため、成績が下降するなど学内データをもとに検出できないか検討する。
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