研究課題/領域番号 |
20K13823
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
山下 修司 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (00553033)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 医薬品保管 / 色調変化 / LED照明 / 色差(ΔE*ab) / 患者宅 / 蛍光灯照明 |
研究開始時の研究の概要 |
医薬品は多くが複雑な構造をもつ有機化合物であり、外的因子により物理的変化や化学的変化を生じるものがある。このため薬剤師は医薬品保管に関して医薬品の特性に応じて適切な対策を講じる必要がある。これまでに医療機関の調剤室での保管状況よりも患者宅ほうが過酷な条件下で保管されているとする報告もある。 そこで本研究計画は、患者宅で医薬品保管を行ううえで適切な方法を提案するために、LED及び蛍光灯照明下における各種医薬品の光安定性について検討し、その対応策を探索することを目的とする。
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研究実績の概要 |
一般家庭での医療用及び一般用医薬品の保管状況の実態を調査するために、小学校の保護者を対象としてWebフォームを活用したアンケート調査の実施を計画し、倫理審査委員会から承認を得た。調査対象とした小学校の校長に児童経由で保護者へアンケート回答への協力を働きかけてもらうよう依頼し、了承を得ている。実際の調査開始時期は、協力依頼をしている小学校と調整中である。調査結果から抽出された問題点は、当該小学校で開催される医薬品の適正使用に関する出張講座等を通じてフィードバックしていく予定となっている。この調査を実施し一般家庭での医薬品保管の実態を把握することは、患者宅における医薬品の最適な保管条件を探索するうえで、重要と考える。 今年度も引き続き既報にて色調変化を検討した医薬品や処方頻度の高い医薬品を中心にLED照明及び蛍光灯照明下での保管にともなう色調変化を調査している。これまでは先発医薬品が中心であったが、後発医薬品にも着目し、範囲を拡張して検討したところ、同一医薬品の後発品であっても、銘柄によって色調変化に違いがある医薬品がみられた。原因については現在検討中であるが、医薬品の保管条件探索だけでなく、後発医薬品を選定する際の基準を提案するにあたっての重要な知見となる可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定にはなかったものの、患者宅における医薬品の最適な保管条件を探索するために家庭での医薬品の保管状況を把握する必要があると考え、アンケート調査を実施することとしたことにより、一部の計画を変更することになったため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度の早期にアンケート調査を実施し、結果を取りまとめる予定である。また引き続き各種条件下での各医薬品を検討していく。最終年度となるためこれまでに得られた知見をまとめ学会発表や論文投稿を通じて公表する予定である。
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