研究課題/領域番号 |
20K13842
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
平石 晃樹 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (00786626)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 道徳教育 / 教育哲学 / 哲学対話 / 批判的思考 / 対話哲学 / 対話 / レヴィナス / ローゼンツヴァイク / タクト / 道徳 / 歓待 / デリダ / ベンスーサン / ユダヤ思想 / 思考 / 他者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「特別の教科」となった道徳教育の核心的コンセプトである「考え、議論する道徳」の理論的な基礎づけを企図するものである。道徳の教科化は、主体的な内省や言語活動を新たに重視することで、従来の道徳教育からの質的転換を目指すものであった。しかし、「考え、議論する道徳」という標語だけが内実を問われることなく独り歩きしているきらいがある。こうした現状をまえに、本研究は、「思考」・「他者」・「対話」という三つの観点から「考え、議論する道徳」に対する原理的かつ統一的な理解を提示し、これからの道徳教育に対する理論的基盤を提供しようと試みる。
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研究成果の概要 |
本研究は、「特別の教科」となった道徳教育の核心的コンセプトである「考え、議論する道徳」の理論的な基礎づけを企図するものである。教科化された道徳教育の方法論についてはすでに一定の研究蓄積があるものの、「考え、議論する道徳」という標語の内実が深く問われることはない現状がある。本研究は、道徳教育と「思考」・「他者」・「対話」の関係を原理的な次元で解明することでこれからの道徳教育の理論的な基盤を構築し、それに支えられた確かな実践的な示唆・提言を行うものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教科化後の道徳教育については、授業実践上の教育方法論や技術論の観点からすでに一定程度研究が進められてきているものの、肝心の「考え、議論する道徳」という根幹のコンセプトについては内実が深く吟味されることなく標語として消費されている現状がある。本研究は、人間の道徳性と思考との連関や道徳的価値の理解の深化と対話との関係などについて徹底した理論的検討を行うことで、従来の研究の重要な欠落部を補うものである。
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