研究課題/領域番号 |
20K13851
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
大木 由以 青山学院大学, 教育人間科学部, 客員研究員 (20637128)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 社会教育 / 高校魅力化 / 公民館 / 連携 / 地域人材 / 協働 / 地域 / 人口減少 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究は、人口減少が進む地域において、地域活性化を進めるために社会教育が果たす役割を明らかにする。対象地域は高校を核としたまちづくりの実施地域である。 高校の存在は地域衰退回避の要となり、これまでにも地域との協働などによりその充実が図られてきた。しかし、地域貢献を志向する高校教育の実質化は、高校だけでは完結しない。 この研究では、高校と地域の協働場面で、高校と地域を結びつける触媒としての社会教育活動に注目する。社会教育施設・地縁組織・NPO等が、生徒と地域との関わりを促し、その活動が地域活性化に結びつく過程を描出することで、社会教育を核とした高校・地域協働を考える研究枠組みを示す。
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研究実績の概要 |
人口減少が続く地域で進められる高校と地域との協働場面で、地域活性化につながる協働活動を持続させるために、社会教育活動がどのような役割を果たしているかを明らかにするための調査を行っている。 4年目は、引き続き吉賀高校が地域との協働を通して進めるアントレプレナーシップ教育の様子をオンラインを中心に観察するとともに、高校生の活動成果発表会にオンライン(中間発表)及び対面(キャリア教育成果発表会)で参加し、生徒と地域との関わりの状況を把握した。 研究成果をまとめていくにあたり、11月にはこれまでの活動を振り返る集会を吉賀町関係者の参加を得ながら、青山学院大学を会場に実施した。また、昨年度までに実施したインタビューの記録及び論考を雑誌『地域人材育成研究』の特集号として発行するための原稿を作成し編集を依頼済みであるが、2023年度内の発行には間に合わなかった。 3月には高校の協働相手である町内の公民館3館を訪問し、2名の公民館長・2名の公民館主事を対象にしたインタビューを行った。これまでにもアントレプレナーシップ教育の過程で計画されたプロジェクトの内容に応じて生徒が公民館を拠点とした活動に参加することはあったが、2023年度はそれまで以上に計画的・組織的な協働関係を築くことが試みられていた。それにより、生徒が公民館主催事業を計画したり講師を務めたりするなど、主体的・継続的な活動が実現できている様子が見られた。インタビューを通して、そうした活動が公民館活動を活気づける契機にもなっていることが窺えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年5月の出産及びそれに伴う入院・通院、および育児のために思うように研究時間を作ることができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である5年目は、補足的なインタビュー調査や文献調査を行い、研究成果を公開していく。まずは現在編集中である『地域人材育成研究』の完成・公開をする。また、2023年度末に実施した公民館での調査結果を整理し分析し、学会発表などを通して研究成果を公開する。同時に、これまでの分析を踏まえ、今後の調査研究に向けた計画を立てる。
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