研究課題/領域番号 |
20K13854
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
町支 大祐 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (40755279)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 組織社会化 / 職業的社会化 / 異動 / 組織再社会化 / 適応 / 組織社会科 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、初めての異動後にどのような困難が発生するか、そして、それを促進あるいは抑制する要因は何か、について検討することである。 まずは、組織再社会化やポストエントリーショックなど、関連する研究領域についてレビューを行う。 次に、それらの知見を参考にしながら、初めての移動を経験した教員を対象に、異動後の困難とその変遷、そして、その困難を抑制・促進する要因についてインタビュー調査を行う。そのうえで質的データ分析等の、分析方法を用いながらそれらを分析し、仮説モデルの検討を行う。 最後に、その仮説モデルに基づいて質問紙を作成し、量的な分析をおこない、そのモデルについて検証を行っていく。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、初めての異動後にどのような困難が発生するか、そして、それを促進あるいは抑制する要因は何か、について検討することである。 本年度は、主にweb調査を活用した質問紙調査の分析を進めた。そもそも異動のように新たな組織に参入するときには、その組織が主に関わっている職業(ここでは教職)に関わる適応(例えば子どもの特徴を理解し、それにもとづいて関われるようになること)と、その組織そのものに関わる適応(例えば組織内の人間関係を理解してそれをもとに関われるようになること)との両方があり、それぞれに関連する困難が生じる可能性がある。質問紙調査の結果を分析すると、その両者の適応プロセスが進んでいく時期等が異なっていることが明らかになった。今後は、関連する困難についても、その違いを考慮しながら検討していきたい。 また、近年働き方に関する注目が高まっていることもあって、異動先において、異動前とは異なる仕事の進め方などに直面し、それに起因する困難も生じていることがわかった。こうした違いに関わる分析も加味して、そこで生じる困難に向き合うための取り組みなどについても検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
量的調査についてはweb調査を活用しすすめることができたものの、質的調査については予定した通りには行えなかった。感染症の影響は薄まったものの、働き方や労働時間に対する敏感さなどがさらに高まっており、当初予定したようには調査対象者へのアプローチができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、質問紙調査の分析をさらに進めていく。特に、困難とその要因に関する分析を行いたい。 遅れているインタビュー調査も、改めてアプローチ等を検討し、進めていきたい。
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