研究課題/領域番号 |
20K13859
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
嶋口 裕基 名城大学, その他部局等, 准教授 (80631936)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | ジェローム・ブルーナー / プラグマティズム / カール・ポパー / ウィリアム・ジェイムズ / リチャード・ローティ / ネルソン・グッドマン / 構成主義 / 世界3 / ネオ・プラグマティズム / フォークペダゴジー / 反証主義 / 認識論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はジェローム・ブルーナーの教育論における知識の客観性の意味を明らかにするものである。ブルーナーの教育論において、知識の客観性の意味が不明確であるという指摘がある。本研究では、ブルーナーが知識の客観性を論じるときの枠組みとしているプラグマティズムと反証主義から、ブルーナーの教育論における知識の客観性を検討する。その際に、ブルーナーが影響を受けた、ウィリアム・ジェームズおよびリチャード・ローティのプラグマティズムと、カール・ポパーの反証主義を視点として行う。これらにより、ブルーナーの教育論における知識の客観性が何を意味しているのかを明確にする。
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研究成果の概要 |
アメリカの心理学者であるジェローム・ブルーナーが想定した客観的な知識の性質としての客観性を解明することを目的として、本研究を進めた。本研究によって、まずブルーナーにおける知識の真偽判断はネオ・プラグマティズムに依拠していることを明らかにした。次に、ブルーナーはカール・ポパーのいう世界3を客観的世界であると見なしていることを示し、世界3を視点にブルーナーの心理学説や教育論を解釈できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでブルーナーは古典的プラグマティストとみなされてきた。それゆえブルーナーのプラグマティズムはネオ・プラグマティズムに位置づけられることを示したことは、本研究の大きな学術的意義といえる。またポパーのいう世界3から、客観的とは思考を外化したものという意味であるとする解釈を示し、それをブルーナーの理説にあてはめられることを示したので、客観性の感覚を育む新たな視点・論点を提供できうる点に社会的意義があると考えられる。
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