研究課題/領域番号 |
20K13881
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
児玉 佳一 大東文化大学, 文学部, 講師 (30824776)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 協働学習 / 教師の専門性 / Evaluation / Assessment / 即興的思考 / Professional Vision |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,協働学習において教師が行う学習中の評価(assessment)と学習後の評価(evaluation)に着目し,「評価」に対する教師の専門性を明らかにすることである。そのために,小学校教師を対象に以下について検討する。 1:協働学習に対して教師が抱く「評価」の困難さ 2:協働学習中のグループ介入に対する即興的思考過程(グループ間評価の実践知) 3:協働学習中におけるグループ内活動に対する即興的思考過程(グループ内評価の実践知) 4:協働学習後におけるまとめ活動の運営過程の実践知 上記の点の解明を通して,実践現場に対する協働学習への評価についての方法論的視点の提供を目指す。
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研究実績の概要 |
今年度も新型コロナウイルス感染症との兼ね合いを見ながらではあったが、Web調査用の実験刺激作成や、学校でのフィールドワークを進めることができた。特に実験刺激や評価項目については、協働学習におけるモニタリングコンピテンシーのアセスメントツールを作成しているM. Widdmann博士らから助言を受けることもできた。 また、文献調査の成果として、協働学習における教師研究の動向をまとめた論文(協働的な学習における教師についての研究動向 ―『International Journal of Educational Research』誌の特集を踏まえて:大東文化大学紀要)、協働学習における教師の成長に関するインタビュー調査をまとめた論文(ある初任教師の協働学習に対する専門性発達の過程―ナラティヴ・アプローチによる検討 大東文化大学教職課程センター紀要)を刊行した。その他、以前取得したデータを再分析した論文を学会誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度は家庭の事情もあり、本研究課題へのエフォートを削減せざるを得なかった。そのため、期間の延長申請を行い、本研究の完遂を目指す。
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今後の研究の推進方策 |
文献を整理する中で「Professional Vision」という枠組みが、協働学習における評価に対する教師の専門性を整理する上で参考にできそうであることが明らかとなった。今年度は、Professional Visionの枠組みを軸に、実験の実施及びフィールドワークの分析を行う。
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