研究課題/領域番号 |
20K13897
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
胡中 孟徳 東京大学, 社会科学研究所, 助教 (20867923)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 生活時間 / 小中高校生 / 子育て / 子ども / 育児 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、家族の育児・子育て行動(以下では、子育て行動とする) の階層差が1980年代以降どのように変化してきたかを、 ①親が育児や子どもへのサポートをどのように分担しているか、②子どもとその親がどのように相互作用しているかの詳細を計量的に分析することにより明らかにする。以上の目的を達成するために、生活時間の政府統計である「社会生活基本調査」を用いた二次分析を行う。行動が行われる時間帯や、子育て行動の種類にも着目することで、これまで子育ての合計時間としてしか分析されていなかった子育て行動の詳細について明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究では、子どもの発達や地位達成における階層差を生じさせうる、小中高生の子どもとその親の生活時間に着目し、社会生活基本調査の計量的分析を実施した。その結果、同じ時間帯の行動から把握した親から子どもへの働きかけは、かならずしも子どもの行動の階層差を生じさせないこと、学校制度が子どもの学習時間の分布に影響すること、夫婦の家事・育児分担が時間帯によって異なることなど、社会階層論・生活時間研究への貢献とともに政策的含意を有する知見が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、子どもの発達や地位達成における階層差を生じさせうる、小中高生の子どもとその親の生活時間に着目して研究を進めたその結果、同じ時間帯の行動から把握した親から子どもへの働きかけは、かならずしも子どもの行動の階層差を生じさせないことが明らかになった。従来の生活時間研究では時間帯に着目した研究は十分ではなく、社会階層論では家庭内の相互作用に着目した研究も少ない。本研究成果はこうした点を克服し、生活時間からみた子育て研究に新たな知見を与えている。
|