研究課題/領域番号 |
20K13913
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
千葉 美奈 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究センター), その他(招聘研究員) (90822271)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 高等教育 / 地域統合 / 教育改革 / アフリカ / 学生移動 / 頭脳流出 / 国際教育協力 / 学生の移動 / 高等教育の国際化 / 留学生の移動 / 教員の移動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、アフリカの高等教育の地域統合の進展に寄与する研究フレームワークの構築を目指し、アフリカ外部のアクター(国際機関・地域機関・二国間援助機関)の役割と影響を明確化するための調査分析を実施する。主な手法は、①外部アクターの政策文書・国際会議資料・論文等のメタ分析、②ユネスコ統計・世界銀行統計・留学生交流数等の二次データおよび援助機関等の報告書の分析、③主要な外部機関における質的調査である。
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研究成果の概要 |
本研究では、アフリカにおける高等教育の地域統合が進展するメカニズムを理解するための研究フレームワーク構築への貢献を目指し、アフリカ域外のアクターの役割と影響に関する調査・分析を行った。成果として、欧州のソフトパワー強化に対するEUの強い関心と、アフリカの大学間のネットワーク構築に対する他の外部アクターの関心の低さは、相互にアフリカの高等教育地域化の取り組みを停滞させ、欧州高等教育圏の拡大につながっている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、国内外の学会や研究フォーラムにおける発表をとおして、アジアにおける高等教育の地域統合に関する研究に新たな視座を提供するとともに、アフリカにおける高等教育の質の向上に関して新たな示唆を与えた。また、アジアにおける西洋と非西洋の高等教育システム間の中心・周辺論のアフリカの事例への適用可能性を示した。さらに、公平で包摂的な教育の実現を掲げたSDGs第4目標に沿い、高等教育に関するグローバルな格差の是正に関する課題の解決に貢献する内容である。
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