研究課題/領域番号 |
20K13914
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
高柳 妙子 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究センター), その他(招聘研究員) (30444706)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | タイの幼稚園教育 / 先住民の子ども / 子ども観 / 多文化多言語社会 / ケニアの幼稚園教育 / 新型コロナウイルス感染症拡大による影響 / 保護者の幼稚園に関する価値観 / 人類学調査 / 先住民の子どもたち / アフリカの幼稚園教育 / アジアの幼稚園教育 / 母語教育 / 多文化・多言語社会 / 保護者の価値観 / アフリカ・ケニア / アジア・タイ / 就学前教育 / 保護者観 / 先住民族の生活文化 / 言語問題 / アフリカ / アジア / 多文化・言語社会 / 国際開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アフリカ(例ケニア)とアジア(例タイ)の多文化環境に育つ子どもたちに対する幼稚園教育の現状と保護者の幼稚園教育にたいする価値観と課題を明らかにすることである。アフリカ、アジアをはじめとする途上国においては、教育開発の主要な課題が初等教育の普及から、幼稚園教育の普及へと移行している。しかし、アフリカ・アジアにおける幼稚園教育の研究は、計量的な調査の分析結果から、学力成果主義に依拠する幼稚園事業が多い。幼稚園での参与観察と教育者および保護者へのインタビュー調査から、幼稚園の運営、子どもの生活文化・生活言語(母語)の実態を調査し、質の高い幼稚園教育の提供という課題に対して改善点を提案する。
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研究実績の概要 |
タイ及びケニアの多文化・多言語環境に育つ子どもたちに対する幼稚園教育の現状と保護者の幼稚園教育に対する価値観と課題を明らかにした。タイ北部・カレンの村におけるフィールドワーク(補完調査)により、Covid-19感染拡大のため幼稚園・小学校が2年間閉鎖されたが、教員がその村に滞在していたため、子どもたちの学習継続に個別対応することにより、電気・インターネット環境が不整備であっても学習継続が可能であったことが明らかになった。また、村におけるカレン語学習センターはロックダウンによる影響で閉鎖し、家庭内ではカレン語での会話を継続したが、子どもたちのカレン語の読み書き習得が困難である点がわかった。ケニアにおいては、2022年度に現地アシスタントによる、データ収集を遠隔で実施したため、そのデータをケニア・ケニヤッタ大学の協働研究者と共に分析した。ケニアとタイの協働研究者を日本に招聘し、広島で開催されたアジア比較教育学会にて、2セッションにおいて共同発表を行い、加えて、ラウンドテーブルセッションでは、現在並行して展開中である、科研費基盤B事業に関する研究発表において、タイとケニアの視点からコメントをしてもらい有意義なラウンドテーブルセッションとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
この調査研究を開始した当初は、新型コロナ感染症拡大に影響で、フィールドワークが実施できずにだいぶ遅れた。その後、回復に向かって、調査は少しづつ軌道に乗った。繰り越された旅費を、2023年11月に広島で開催されたアジア比較教育学会におけるケニアからの共同研究発表のための旅費に充てることができ、共同発表を実施し、その発表内容を基に共著論文を執筆中であるため、2024年4月時点では、おおむね進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
ケニアとタイのフィールドワークから収集した一次データを引き続き分析していく。国際開発学会、北米教育学会等での成果発表、国内外の学術誌への投稿を準備する。ケニア・ケニヤッタ大学ワンビリ博士と共著で、右記の題目で、査読付きジャーナルに投稿中である「To whom doesMother Tongue Education matter?:A perspective of Maasai parents of pre-primary schoolers in the rural Kenyan village of Narok.」。 タイ・チェンマイ大学イトワンナ博士とは、2023年度に韓国で行われたアジア学会及び広島で開催されたアジア比較教育学会にて共同発表を行ったものを基盤にして、現在、共著論文を作成中である。執筆終了次第、海外の査読付きジャーナルに投稿する計画でいる。
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